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魔装の冒険者~素材が採れねぇ、このスキル~  作者: うまひ餃子
始めま章
2/37

人生終わったら始まりそうな件

 本日2話目になりやす。

 ご注意くだせぇ

 そいでわ、どうじょ(/・ω・)/




 人って死んだらどうなるんだろうって、人は人生の中で一度は考えると思う。

 天国に昇る、地獄に落ちる、新しい生を受ける、そのまま無になる。

 他にも色々な考えがあるだろう。

 因みに俺は「無になる」派だ。


 授業中退屈な時、ふと窓の外を眺めたりしたことはないだろうか。

 もし、その経験があるのならば、あなたは何を思っただろう?

 授業の後に控える昼食について?

 気になるあの子について?

 それとも漠然とした不安?

 

 何にしろ俺の言いたいことは一つ


 人生一度っきり、大切に生きろ。


 そう伝えたい。

 人生にしても家電にしても終わりはいつも突然やって来るんだから。



 あっ、パソコンのデータ消してな


 


 進藤(しんどう)陽太(ようた)17歳

 凍った地面に足を取られ転倒した際、頭部を強打し病院に運ばれるもその途中で死亡が確認される。死因は脳挫傷だった。




 「ない!」


 「何がです?」


 何がってあれですよ。ムフフな画像だったり、アハ~ンな動画だったり、って誰!?


 「お決まりの者です」


 「そうですか、貴方が神でしたか。って、ちょ、待てーい!」


 「自分で肯定してからの否定。これがあのノリツッコミですか」


 そんな冷静に分析されると恥ずかしい!

 ってか、俺は誰と喋ってるんだ?

 俺の周りには誰もいない。というより、何もない(・・・・)

 正に無の空間と言ったら良いのだろうか。


 「どうも、私、魂の導き手です。これから短い時間ですが、どうぞよろしく」


 「いえ、こちらこそ~って誰だよ!何処から喋ってんだよ!つか魂の導き手ってなんやねん!」


 「忙しない(かた)ですね。でも、面白そうです」


 無視?

 こっちの質問全スルー?

 オールグリーン出ちゃってる感じ?

 もう出発してますのでお席をお立ちにならないで下さいってか?


 「そういうことです」


 端的に肯定しやがった!

 何て薄情なんだ!


 「えーっと、ある意味大丈夫じゃなさそうなので訊いておきますが、貴方は自分の状態を分かっていますか?」


 何を言うかと思えば、分かってるよ。


 「死んだんだろ、俺?」


 なんか凄く大きな音がして吃驚して倒れちゃったんだよね。

 思いっ切り頭打っちゃって、ああ、これは死んだな、と。


 「・・・・・・それは少し前の状態ですね。今の貴方は魂という状態です、はい」


 タマシイ?


 「多摩seeでも玉肢位でもなく、あの「魂」です」


 なんで言葉なのに話している字面が分かるのだろう・・・

 

 「愚問ですね、それは私が物凄く凄いからですよ」


 うん、重複表現なあたりにコイツの我の強さが窺えるな。


 「あっ、そんな事思って良いんだー。しょうがない、それなら貴方の将来はミカヅキモですね」


 「チョット待ってー!!ごめんなさい!すいませんでしたぁー!お願いですから理科の授業で微生物の紹介に使われるだけの奴にしないでください~」


 即土下座。

 即断即決こそ我が道なり、ってアレ?


 「分かれば良いのですよ。で、お気付きのようですが魂の貴方にはその器である体がありません」


 スゲー!

 なんか俺フヨフヨしてる!

 俺の語彙力ではこれが限界だ!


 「そして、そんな魂を導くのが私なのです」


 分かったぞ。

 つまり、こりゃ、あれだな。


 「そうです、TSです」


 ちょっと待ってェェ

 確かに俺、ソレ大好物だけども。

 だけれども、いざ自分がってなるとちょっと・・・


 「嘘ですよ」


 嘘なんかい!

 吃驚したジャマイカ、全く。


 「5点ですね」


 そこはスルーしとけよ!

 つか、さっきから心の内読むのやめてよ!


 「魂に思考・言葉の区別などありませんよ。言ったじゃないですか器がない、と。つまり貴方の全てが私にとっては筒抜けなのです」


 何その拷問!

 日本男児の半分は軽く死ねるよ!?


 「フッ」


 いや、今何を笑ったの?

 ねぇ、もしかして私の何かを見たの?見て笑ったの?ねぇ?


 「いいえ、何でもありませんよ。それでは、話を進めましょうか。プププ」


 いや、もう絶対見てますやん。

 もういいです。こっちもスルーで行きます。

 話を進めて下さい。


 「はい、それで私は魂を導く役割を持っていまして、はい。貴方には貴方のいた世界で言うファンタジーな世界へ行ってもらおうかと思うのですが、どうでしょう?」


 「行きます逝かせてくださいお願いします靴でも舐めますから何でも言う事聞きますからお願いしますお願いしますお願いします」


 「分かってはいましたが、とても熱いものがおありですね」


 当リ前田さん家は三丁目!

 世の日本男児がどれほどの希望をその夢に抱いていることか!


 「では、決定ということで。それでは次に器を決めましょう」


 その声と共に目の前にブラウザのような画面が現れた。

 その左側にはマネキンが右側にはパーツの名称がそれぞれ書かれている。


 「ご自分で好きなように弄っちゃって下さい。勿論向こうに行ってから変更は出来ませんのでご注意を」


 つまりこれはあれだなアバター作り的なやつだな?

 キャラクターメイキングですな~?

 テンション上がるわー


 「これって、魂の願望がそのまま表れるんですよね」


 なにそのプレッシャー。

 ふん、そんな精神的負荷には負けませんよ。

 こちとら一度死んでもう怖いものはないんですから。

 では、いざポチポチっとな。

 

 

 ◇



 「終わりました」


 「そうですか、どれどれ」


 我渾身の作!

 自分の体なのに渾身の作ってアレだけども。


 「何と言うか、思っていたよりはっちゃけていませんね」


 そうでしょう?

 身長は178cm、体つきは細すぎず太すぎず、髪、瞳の色は共に茶で顔の造形もまぁ普通な感じ。

 一見可もなく不可もなくに見えるでしょう?

 しかぁし、これぞ、さいつよ!


 「まぁ、決めるのは貴方ですからね。はい、これも決まりました。次はお待ちかねのアレです」


 なんか冷たい気が。

 ま、まぁ、気を取り直そう。

 何てったって恐らく次はアレなんだから。



 これはだれだろー(ハナホジー

 

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