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第30話 エメラルドの企画

 次話の31話にて登場させるキャラクターについて、超短期間ではありますがお試し読者アンケートをさせて頂きたいと思っています。

詳細は活動報告板の

「俺はファンタジー世界に行ってモテた。というか、強い力を得てめっちゃモテた。」(読者様アンケート①)  

一番新しい記事(2017年02月18日〔公開中〕のもの)に書いてありますので、もし宜しければ見てやって下さい。

 「では、これより・・・、カイトさんへの好感度どの位かな? アンケートを実施しますっ!!」


 『わーーーーーーー!!』

 パチパチパチパチパチパチパチ。


 「何それ!?」


  調査の話やこれからの話をするのかと思いきや、エメラルド主催で突如アンケート企画が始まる。既に事前に打ち合わせがあったのか、知らずに驚く魁人以外、この場に居る7人の女性陣は皆一様にノリノリだ。


 「では先ず、このアンケート用紙に名前、カイトさんへの好感度を10段階評価での得点とその理由。 最後の空欄に今のカイトさんへの気持ちを何か言葉で、一言でも構わないので記入して下さい。」

 「あっ、用紙と羽ペンはここに。」


 用紙と羽ペンが束でテーブルに置かれる。準備の万端さから、既に前から考えられていたとしか思えない程、スムーズにアンケート企画は進められていく。


 「尚、投票箱に入れ、カイトさん以外は絶対に見れない様にしますので、安心して今の気持ちを存分に、正直に書くように! エルフの集落の長命令です。」

 「そして最後に・・・、カイトさんはカイトさんがこの()!と思ったアンケート回答者とデートしてもらいます! あっ、ちなみにこれも長命令です。」


 エメラルドは、エルフの集落の長であるという権力を存分に使う。その顔は笑ったまま笑顔で進めているが、どうやらこれは本気の様だ。


 「カイトさんは、この()の事をもっと知りたいと思った()や、書かれた気持ちから良いなと思った()、理由はどんなものでも構いません。 一度、2人っきりで一緒に過ごしてあげて下さい。」

 「恐らく、これからもカイトさんの周りには、色んな女の子が集まって来るでしょう。 カイトさんはとても魅力的な男性ですから。 でも、それだと2人っきりになれるチャンスは、減ってしまいます。 だから、今回だけはその()と過ごしてあげて下さい。 あっ、もちろん私でも大丈夫ですよ?」


 『あーっ! お母様抜け駆け禁止!!』


 「ふふっ。」


 エメラルドが最後にお道化てみせ、それにエメリィとエメラが突っ込みを入れている。さすがに長への突っ込みは身内以外では難しいのだろう、他は苦笑いを浮かべている。


 「勿論、今回選ばれなかったからと言って、カイトさんからの愛情が無い、なんて事皆は思ったりしませんから、気を楽に持って下さいね。 それも解ってて、皆この企画に参加してくれているのですから。 因みに、皆この企画に参加、という事はカイトさんとデートしたい、デートしても良いと思ってくれてる()達ばかりですよ。 安心して下さいね。 以上が今回の企画の旨です。 カイトさんどうしますか?」


 強引に進めていた様に見えて、最後にはきちんと俺に選ぶ余地を与えてくれる。


 (そうか・・・皆から慕ってきてくれるから、これまでこういう事考えた事無かったな・・・情けない・・・。 そんな俺に代わって皆がこういう機会を作ろうと考えてくれたのか・・・。 ありがとう。)


 「分かりました。 俺も皆の事をきちんと考えていけるようにしたい。 だから是非俺からもこの企画に加わらせて下さい!」


 俺は内心で情けなかった自分に反省を、そして皆に感謝をしつつ、今の思いを口に出す。


 「さぁ! カイトさんから了承も得ましたし、これから皆で書きましょう!」


 「か、書くの見られているのはちょっと恥ずかしいので、カイトさんはしばらく外で時間を潰して来て下さいね。」


 そう言ってエメラが俺の背を軽く押し、俺もそれに逆らわず外へ出る。


 「俺は前に魔法の練習をした池の辺りに居るから、そこへ投票箱を持って来て下さい。 そこで1人で皆からのアンケート見るので!」


 俺は皆に向けてそう言い、池へ向かった。


 「・・・。」


 そうしてしばらく1人で魔法の練習等をしてると、


 「カイトー! 持って来たわよー!」


 エメリィが俺を呼ぶ声が聞こえて来た。約束通りに投票箱も持って来てくれた様だ。


 「ありがとう。 エメリィ。」


 そう笑顔で言った俺は、エメリィの頭を優しく撫でて投票箱を受け取る。


 「えへへ~。 気にしないで! けど・・・私を・・・、いや、何でも無~い。」


 エメリィは、何か言いたそうにしていたが途中で口を噤み、言うのを止めた。


 「じゃあね、カイト!」


 そう言ったエメリィは手を振りながら帰って行く。


 「・・・。」


 エメリィが何を言いたかったのか、俺は今までの流れで何となく察することは出来たが、きちんと皆を見るためにも何も言わずに黙って手を振り、笑顔で見送った。


 そうして俺は皆からのアンケート用紙を見させてもらい、次の日デートに誘う女の子を決めるのであった。

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