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第15話 新たな仲間

 「あの~? そろそろ私も良いかな~?」


 完全に蚊帳の外にいたエメリィは、良い雰囲気の2人に申し訳なさそうな様子で尋ねてきた。


 「あん? あんたはさっきこいつを見捨ててた奴だったよな。」


 先程、自身を殴った者を問い質した時、俺とエメリィのやり取りを見ていたルビアルカは、エメリィを鋭い眼光で睨み付けながらそう言った。


 「ひぇぇぇぇぇ~。 カイト~。」


 エメリィは、ルビアルカの形相に思わず悲鳴を上げ、俺の後ろに隠れる様にして、しがみ付いて来た。


 「ははっ。 ルビアルカって結構気さくな人だよ? 大丈夫だってエメリィ。」


 既にルビアルカに認められている魁人は何とも軽く言っている。


 「いやいや! その人いきなり殴り掛かってくる人だよ!? 私達もだったけど・・・。 本当に大丈夫!?」


 どうやらエメリィは、ルビアルカが怖い人物だと思い込んでしまっている様だ。


 「うん? そう言やあんた達知り合い? 名前呼び合ってるしさ。」


 ルビアルカは、今の魁人とエメリィの様子から察して表情を柔らかくし、2人に聞いた。


 「そうそう。 俺達は調査に行く仲間なんだ。」

 「そうよ! 私たちは夫婦よ!」


 「・・・。」


 魁人とエメリィは互いに相手の顔をジーッと見つめ合った。


 「ははっ。 あんた達どっちさ!」


 そんなコントの様な2人のやり取りに、ルビアルカは思わず笑顔を零して軽く突っ込んでくる。


 「そう言やカイト。 さっきエメと調査行くとか何とか言ってたけどさ、どこ行くの?」


 先程といい、ルビアルカは大雑把に見えて、細かいところにもきちんと気づいている様だ。


 「エ、エメ!?」


 思ってもいなかった自身への呼称にエメリィが驚愕している。ただ、これらのやり取りでルビアルカの意外な一面を見たエメリィからは、恐怖心がほぼ無くなって来ている様に俺からは見える。


 「あ、あぁ。 俺達はオーク達の異変の調査で《ヴァストゥ森林》に向かう所だったんだ。 ここから大体東南東に行った所に、オーク達の住処が在るんだ。」


 そんな事を考えていた俺は言い淀みつつ、出発前に調べておいた地図の様子を頭に浮かべながら、簡単に説明した。


 「ねぇ、あたしもあんた達に付いてって良い? カイトと一緒にいると何か面白い事ありそうだしさ・・。」

 「ええ良いわよ。」


 「軽っ! 即答!? しかもエメが答えんの!?」


 エメリィとルビアルカの2人は、軽快にやり取りを交わす。


 「え? カイトに付いて来たいってことは嫁候補でしょ? なら第1号の私が他の嫁の管理しなきゃねっ! ふふん!」


 エメリィは、何を当たり前の事を言ってるんだと言わんばかりのキョトンとした様子で、ルビアルカを嫁候補に入れ、そのついでにさらっと自身を1号としてドヤ顔で名乗っていた。


 「えぇ!?」

 「ま、まぁあたしはそれでも良いけどさ。 強い奴は好きだし・・・。」


 俺は驚きを露わにしていたが、ルビアルカの方は意外と満更でも無いような様子で同意してしまっている。


 (でもそれで本当に良いの!? エメリィとルビアルカ!?)


 俺はそう内心で思いつつも、これから先、ちょっと嬉しく、そしてちょっと楽しくなりそうだなぁと思った。


 こうして、魁人とエメリィの2人に加え、ルビアルカが旅の仲間に加わる事となったのであった。

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