第1話 エルフの女の子との出会い
ファンタジー世界で色んな種族の女の子達と出会い、出会い、出会いまくるお話です。思いついた話をどんどん書いていきたいと思います!
なお、この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ヒューーーーーーン。
ガキンッ! ガンッ! ドゴンッ!
「ウォォォオォォォォ。」
「ファイヤーボール!」
「死ぃねぇえええぇぇ。」
「ギャァァァァーーー。」
「アイスアロー!」
あたりに響く怒声や悲鳴。ついでに変な呪文の様な物が聞こえる。
気が付くと、いつの間にか俺は戦場らしき荒野の真っただ中に立っていた。
らしき、というのは、辺りを見渡して辛うじて殺し合いをしているのは分かるものの、人型の見たこともない怪物や、空想の世界での存在である耳の尖った人、所謂エルフや角の生えた鬼人、羽の生えたフェアリーっぽいのまで入り乱れていたからだ。
ヒューーーーーーン。
「ふむ。」
俺は左手をそっと顎に沿えて、腕を組み、落ち着いて現状を考察しはじめた。
「俺の名前は《黒峰魁人》勉学優秀。 スポーツ万能。 かつ人当たりもいいイケメン・・・だといいな。 というかイケメンでいいか。」
「うん。 ちゃんと自分のことは分かってるな。」
「現状、思いつく限りだと。 俺はファンタジー世界の様な所にいる。 いきなり殺されそう。 この2点かな。」
「うん。 夢だな! 寝よう。」
俺は早々に決断し、その場に寝転がって目を瞑った。
ヒューーーーーーン。
「ちょっ、そこのキミ!! 寝転がって何してるの!? 早く逃げなさい!!」
俺は目を開け、声のする方に顔を向けた。
そこには綺麗な翠の髪を持つ、エルフの女の子が声を荒げていた。
「キミ! 上!! 上ぇぇぇぇ!!」
上に向けて指を指し、俺に向かってエルフの女の子が叫んでいる。
俺はあのエルフっ娘可愛いなぁと思いつつ、寝転がったまま空を見上げた。
ヒューーーーーーン。
目前に、巨大な燃えた岩の様な物が迫っていた。
「うぉおおおおおおおおおおおぉぉーーーー!?」
俺は流石に驚愕して、思わず叫んでしまった。
さっきから聞こえていた音の一つは、何かが落ちてくる時のものだった様だ。
(えっ!? というか俺死んだ!? ねぇ死んだ!?)
そう俺は内心で思った瞬間。
ドッゴォォォオォォォォォォオォォォン。
それは俺に直撃した。