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中学校に伝わる伝説!?
私はまた元気を無くし、自分のカラに閉じ籠もる事が多くなった。
ある日そんな私を見かねて親友の松浦 貴子が声を掛けてきた、「真美、大丈夫?」……「どうせアラタの事だと思うけど、真美も声を掛けないとダメだよ」ーーもっともだ。ーー「そんな勇気無いよ……」不毛なやり取りの日々が続く。
ある日私は近所の同じ中学を卒業した女性に会った、「懐かしいな〜、鈴木先生はまだいる」等と色々と話をした。すると「伝説はまだ受け継げられてる」!!初めて聞いた話だ。「何の事です?」驚いた私は彼女に問い詰めた。
「卒業式の日、謝恩会に出たジュースを好きな人に渡し、その人が受け取ってくれたら、そのカップルは永遠に幸せになる」と言うものらしい。
私は希望の光が見えた気がした。……でも、そんな勇気無いよ…また光がみえなくなった。
ある日ブラスバンド部で楽器パートの移動があり、アラタがパート移動になった。なんと!アラタが私の前にやって来た。私は舞い上がってしまい、演奏のミスが増えてしまった。