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プロローグ
<プロローグ>
激しい熱風が吹き荒れる。
崩れた建物 火を纏う山 悲鳴を上げる人々 助けを求める声 泣き叫ぶ街
何ができる?私に
無力な私に何ができる?
ただ、生きることだけ。私は、傍観者。
絶望に震える人々が見えた。
恐怖におののく人々が見えた。
悲しみに浸る人々が見えた。
そして
未来に抗う人々が見えた。
救いたい。彼らを。
足りない。まだ、力が足りない。
どうする?
集めよう。
集めればきっと、彼らを救える。
絶望を希望に、恐怖を安心に、悲しみを幸せにできる。
そう信じて。