プロローグ
……………………
………………
…………
…ジリッ
ジリリリリッ ジリリリリッ ジリリリリッ ジリリリリッ
*『………うぅん〜。』
ジリリリリッジリリリリッジリリリリッジリリリリッジリリリリッ
*『……分かったよ、起きればいいんだろ、起きれば。』
そう言うと、ベットの中で寝ていた少年は起き上がり目覚まし時計を止めた。
彼の名前は上条彰中学三年生14歳12月5日生まれでA型。身長は173cm体重は56kg。
彰『ふぁ〜、よく寝たなぁ〜。』
彰はあくびをしながらベットに座った。まだ眠気が取れないないのか、暫くそのままの状態で待機していた。
彰『まだ6:30か、…こんな早く目覚ましセットしたのはあいつしかいないな。』
彰がそうボヤいた直後に《あいつ》はやってきた。
ドンドン! ドンドン! ドンドン!
*『警察だ!ドアを開けろ!』
彰『‥‥』
*『聞こえているんだろ!無駄な抵抗はやめて出てこい!』
彰『…』
*『警察だ!開け…』
彰『うるせぇ!朝っぱらから騒ぐな!』
バタバタバタバタドン バキッ!
彰(バキッ?)
ものすごいい物音が聞こえたと思うと、ドアが壊れんばかりの勢いで開いた。
*『いきなり大声出すな!びっくりして階段から落ちたじゃんか。』
彰『お前が朝から騒ぐのが悪い。ところで、さっきの《バキッ》って音何?』
*『あ、あれね………。』
彰『ん、?どうした?』
*『ハハハ‥‥‥‥すっすまん彰!階段横の観葉植物の枝折っちまった。』
彰『ぬぁにぃ!マジかよ。あれって結構高いのに…』
*『すまねぇ。転んだ拍子に腕が当たって‥‥、もちろんわざとじゃないぜ?』
彰『はぁ〜、そう言う事か。』
*『ごめんな。ホントすまねぇ。』
彰『まぁ、そこまで謝らなくていいよ。たかが枝が1本折れたごときで。残念だけど、まあ仕方ないしな。』
*『すまん……ありがとな。』
彰『いいっていいって。大声出しちまった俺も悪いしな。宏に怪我が無いだけましだし、ま、気にするな。』
宏『悪いな。』
《あいつ》の名前は下条宏。彰のクラスメイトで14歳。誕生日は8月6日O型。身長は170cmで体重58kg。色々あって彰の家に居候している。
宏『そんな事より早く着替えて下に降りてこい。新学年新学期の初日に遅刻しちまうぞ?』
彰『馬鹿言うなよ。まだ6:40だぜ?早すぎだっての!』
宏『はぁ〜。やっぱり聞いてなかったのか?今日は新入生歓迎パーティーで元2年生の実行委員は7:00登校だって言ってたろ?』
彰『いや、聞いてたよ。聞いてたけど忘れてた。』
宏『やっぱりな。まっ、だから急いだ方がいいぞ。あと18分しか無いからな。』
彰『そうか……って、マジかよ!話してる暇ないじゃん。』
宏『今更かよ。何のために目覚ましセットしてやったと思ってんだ?』
彰『スミマセン…』
宏『ったく、さっきと立場が逆だな。とりあえず、制服に3分以内で着替えて降りてこい。しょうがないから、朝メシ抜きで行くぞ。昼までは持つだろ。』
彰『分かった。しょうがないな、背に腹は代えられないって言うし。』
彰が返事を言い終わる前に宏は下に降りていった。そして彰は《ヤバいヤバい》と呟きながら着替えを2分で済ませて、急いで下に降りていった。