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誰も居ない

作者: 人間詩人

気づいてみれば

朝起きる 1人

昼間も 1人

寝るのも 1人

明るさから暗さを得るのも

1人


生まれ付き 1人の空間に

居るようである

幼い頃は

1人遊びの毎日

他の子供と遊ぶことなど

無かった記憶


大人になっても 1人

さらには

どこへ出掛けようとも 1人

考えることは

夢ばかりになって行く

そもそも現実とは何かも

知らないままに育ったようだ


今更ながら

友人は皆無に近い

だから

電話やメールさえも 無い

スマホなどは

必要無いなとかんじる

買い物時のポイントや

値引きに使うだけである


全く 無機質な空間を

仕方なく生きている

仕方なく暮らしている

それだけの私自身である

むろん

社会貢献などは無い

そもそも

能力が欠損しているからだ


どちらかと言えば

他の人には 嫌われるなぁ

誹謗中傷や暴力などは

決して行っていないのにだ

嫌われオーラ全開だろうな

よって話すことは減る減る

そして

感情の封印のようになる


残りは

五感で感じることを

楽しむしか有るまい

自然の色の美しさ

匂いから来る敏感さ

遥か遠くの音

味覚だけは 無いようだ

触覚は普通だなぁ

なぜだが

私自身で全てを

完結しているみたいだ


寂しさも

あまり感じないのである

それよりも

多数の疾患の方が

心配であり

私自身の神経や心は

そちらばかりを

向いている

向いてしまうのである


部屋の中は

薬の入った箱だらけ

テレビやDVDプレイヤーすら

無いなぁ

画像や映像は

昼間の自然の姿で楽しむ

味覚が壊れているから

甘いか塩辛いだけ

食べ物の本来の旨さは

反応しない私の心


極端なことを言えば

体調安定だけが

望みであるよなぁ

他は  

どうでも良いと感じるように

なってしまった

約8年間で

三度の入院生活になり

心が壊れたようでもある

近頃じゃ

ほとんど寝たきり生活

怠け者だとは

感じるが

体調不良から来る

心の辛さは

耐え難いのである

よって

もぬけの殻と

怠け者になっているようだ

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