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薬草採取の依頼

夕暮れの街道を歩きながらティナがぼやいた。

「結局スパイダーの肉って食えるのかな?殻硬そうだけど」

「焼くとおいしいそうですよ、しっとりした食感で、噛むほどに甘味が感じられるとか、殻は硬いので防具の素材にもなりますし」と小鈴が三本の尾をゆらめかせながら言う。


「そっかあ……じゃあ今夜は焼き蜘蛛か……」ティナの三角耳がぴくぴく動き、想像だけぶるっと震えた。


宿の厨房を借りる交渉を始める。

宿の主人に事情を話すと、意外な反応が返ってきた。

「焼き蜘蛛?珍しいもんだな!おもしれぇ!使っていいぞ!ただし客に迷惑かけんなよ!」

「ありがとうございます!」と俺が頭を下げる横で、ティナが目をキラキラさせている。小鈴も「失礼いたします」と丁寧にお辞儀。


蜘蛛の肉は意外なほど淡白だった。殻ごと火にかけ滲み出た脂がジュージューと音を立て、食欲をそそる香ばしさが立ち込める。


「うわああ!見てコレ!ぷるんぷるんしてるぅ!」ティナが両耳をぴんと立てて歓声を上げた。

「熱いですよ?」小鈴が警告する間もなく、ティナが大口を開けて豪快にかぶりつく。瞬間、熱気に負けて「ひゃっ!」と跳び上がる。

「焦げていないのにこんがり焼けていますね」小鈴が細い手で殻を掴み、中身を取り出し、狐火で軽く炙った。

一方俺は、焚火の近くでスパイダーの肉を網に並べる。塩と胡椒を振りかけ、香ばしい匂いが立ち上ったとき、ティナが待ちきれずに飛びついた。


「ちょっとだけ!味見だけだから!」

彼女は焦げ目のついた肉を一口で頬張り、目を見開く。

「うんまぁい!これすごい!」

小鈴も続いて箸を伸ばし、「確かに淡泊なのにコクがありますね」と頷いた。

三つの尻尾が楽しげに揺れている。


その後も三人で和気あいあいと食べ進め、気づけばスパイダーの肉は跡形もなくなっていた。

「ふぅ、お腹いっぱい。でも意外と美味しかったな」

「また狩りたいね」とティナが笑う。

小鈴は少し考えてから、「でも次はもう少し安全な依頼を探しましょう」と控えめに提案した。


夕陽が西の山脈に沈む頃、冒険者ギルドに戻ると、カウンターに銀貨20枚が並んでいた。受付の男性が疲れた表情で言う。

「君たちが最後の望みだったんだ。本当に助かった」

ティナは小躍りしながら金貨を数え、小鈴はほっと胸をなでおろした。


帰り道、星が瞬き始める中で小鈴がぽつりと言った。

「次はもう少し穏やかな依頼にしませんか?蜘蛛は……少し怖かったです」

「えーっ!まだまだ戦いたいのに!」ティナの耳が不満そうに倒れる。

「まあまあ」俺は二人の肩を軽く叩きながら、「今日はゆっくり休もう。明日考えればいいさ」

三人の影が長く伸びる夜道を、焚火の香りをまだ引きずりながら家路についた。




翌朝

--

目覚めはいつもより早かった。まだ薄暗い空の下、宿の厨房から漂ってくるスープの香りに鼻をひくつかせる。小鈴はすでに起きており、小さな火で鍋をかき混ぜていた。三本の尾が規則的に揺れ、火の加減を調節しているように見える。


「おはようございます」

振り向いた彼女の瞳が、朝陽を反射して琥珀色に煌めいた。

「今日も早いな」俺はあくびを噛み殺しながら答える。

「朝ごはん、もう少しでできますよ」

小鈴の声音は穏やかだが、その手つきは確かだ。オークで作った出汁が香り立ち、ほっとする。


ティナがぼさぼさな猫耳をおさえ

「おはようございまぁす!」

彼女の三角耳が元気よく跳ねる。小鈴は微笑みながらお椀を差し出した。

「熱いですよ」


朝食を済ませると、我々は再びギルドへ向かった。スパイダーの死骸から剥ぎ取った素材を売却し、銀貨5枚を追加で得る。財布がずっしりと重くなり、ティナの機嫌も上向いた。


次の依頼は・・・あれ?常設依頼の薬草採取の単価があがってるぞ?どれくらい需要あるんだ?

とりあえず、今日も常設依頼の薬草採取の依頼を受けようと考えていた。


今日は朝から晴天だ、依頼の薬草採取にはちょうどいい

森で3人で薬草を採取していると、ゴブリンに遭遇した。

小鈴とティナの3人で戦いを始めると、その場にセレスが現れ、いつもの如く気の抜けるコメントを呟き出した。


「うわぁ……ゴブリンさんって意外と筋肉質なんですねぇ!」「あ、ティナさんその動き……素敵!小鈴さんの魔法陣の光加減もいい感じ!」と興奮気味に分析し始める。緊迫した戦場の空気が一瞬だけ緩んだ気がした。

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