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王都を立つ

その後、俺たちは休養を取ることにした。

「ユートさん、ティナちゃん、小鈴さん、食事を持ってきました」

看護婦さんが持ってきてくれた食事はダンジョンで採れた植物を使った特製スープだった。

「ありがとう」「美味しそう!」

3人でお礼を言うと、看護婦さんは嬉しそうに微笑んだ。

「しっかり食べて体力をつけなさい」

言われた通り3人ともおかわりをする勢いで完食した。

食後の休憩中、看護婦さんから色々と教えてもらうことができた。

「あの、ここのダンジョンってどのくらい潜るのが一般的なんですか?」と質問すると、看護婦さんは少し考えて答えてくれた。

「う〜ん、私が働いている間に出会った人だと3~4階層が最も多いと思うわ」

「4階層ですか……」

俺は少し考え込んだ、やはり一筋縄ではいかないようだ。

「でもね、稀に6階層まで行った人もいるのよね、一応10階層までは確認されているんだけど、何階層まであるのかは把握されてないのよね、あまりにも出現する魔物や動物が強すぎるから」と

看護婦さんは教えてくれた。

「そんなに強いんですか……」

「そうなんですよ、だからダンジョン初心者はここでしっかり基礎を固めてから挑戦することが多いですね」

看護婦さんは教えてくれた。

「なるほど……」

俺は考え込んだ。

「あの……」

小鈴が恐る恐る質問した。

「ここのダンジョンにはどんな魔物が出るんですか?」

看護婦さんは少し考えて答えてくれた。

「基本的に獣型の魔物が多いわ、熊、狼、虎、牛、豚……あとは蛇や亀も出てくるわね」

「ちなみに、私達は野リス相手に強制転移をもらいました……」と小鈴は話をした

「ああ・・・初めての人たちは必ずその洗礼を受けます、どんなに防具を固めても、身ぐるみ剝がされて強制転移もらっちゃうんですよね、それがこのダンジョンの洗礼なんですよね」

看護婦さんは教えてくれた。

「なるほど……」

俺は考え込んだ。

「でもね、逆に言えばそこを超えれば少しは楽になるわ」

「・・・まあ超えられればですけどね」と看護師さんは笑いながら答えた。

「装備に頼った人たちなんかは、身ぐるみはがされていい気味よね」と近くの冒険者たちは言った。・・・ちょっと悪意を感じる言い方だ、嫌われ者だったんだろうか・・


そして体力が回復してきたころ、宿に戻ろうかという話になり階段を上った所、鉄槌のメンバーのライルさんに出会った。


「よう、ユート、小鈴、ティナ、そろそろアストレアの町に戻る予定だかどうする?」とライルさんは声をかけてきた。


アストレアの町ってどこの事だろうと考えていたら、小鈴が「私達が住んでいる町の事ですよ」と小声で教えてくれた。そうかアストレアだったな確か


「そうですね、そろそろアストレアの町に戻ります、ダンジョン挑戦は次回に持ち越しですね」



俺は答えた。


「そろそろ帰る準備をしようかと思います、ライルさんありがとうございました」と俺は答えた。・・・そういえばアストレアって馬車で10日かかるんだったっけ、・・・

「ん?、いや、大丈夫だよ、来るときの商隊を覚えているだろう?あれの帰りの護衛があるんだ、それに付いていけばいい」と答えた。


「なるほど、わかりました、お願いします」と俺は答えた。

「じゃあ出発は明後日だから、それまでに準備をしておいてくれ」とライルさんは答えた。

「はい!」俺たちは答えた。

「じゃあまたな」と言ってライルさんは去っていった。

「さて、俺たちは戻って準備をしようか」俺は2人に声をかけて宿に戻ることにした。

そして宿の部屋にもどり荷物をアイテムボックスに仕舞う・・・うん持ったままダンジョンに入らなくてよかったと思う。


野リスに強制転移で全て失うところだったと思う。


「そうだ、最後に王都でお肉と野菜と保存食を買いこんでおこうか?、小麦粉も」

「いいね!そうしよう!」

「ハイ、賛成です!」

「よし決まりだな!」

俺たちは準備を整えて宿を出た。

なにか珍しい食材はないかなーと見て回り、あったのは卵だった、この世界で卵とはめずらしい。どうやら魔鳥の卵だという、卵は高いのかと思ったが意外に安かった、保存が難しいらしくすぐにおいしさが無くなるらしい。数個購入することにした。なにかお菓子とか作ってあげたい。

卵を買ったあと、市場に寄った俺たちは肉と野菜そして生乳を仕入れた。

小鈴のアイテムボックスに入れておけば鮮度長持ちするので助かる、欠点は入れたことを忘れることだろうか?。この卵も何に使おうか?と考えながら小鈴に頼んで収納してもらったのだった。

王都の宿の部屋で、俺たちは最後の夜を過ごしていた。明日にはアストレアへの帰路につく。

「明日で王都ともお別れだね〜」

ティナが窓際に座り、月明かりを浴びながら寂しげにつぶやいた。

「ハイ、名残惜しいですが、新たな冒険が待っています」

小鈴も椅子に座り、本を閉じて言った。

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