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護衛依頼その後2

その日の夕方、林を抜けて平原に出たところで、小さな村に到着した。この村は商人たちが定期的に訪れる宿場町で、馬車隊もここで一晩過ごすことになった。


「今日はここで一泊だ」ライルさんが皆に告げる。


「みんな、ゆっくり休んで明日に備えてくれ」


商人たちが馬車を止め、夕食の準備を始める。俺たちも各々休息を取ることにした。


「疲れたー」ティナが大きく伸びをする。


「私も少しお腹が空きました」小鈴が三本の尾をゆらゆらさせながら言う。


「そうだな、何か食べようか」俺は周囲を見回した。


村の中心部では、露天商がいくつか出ており、簡単な食事を提供しているようだ。


「よし、あそこで食事にしよう」


俺たちは三人で食事処へ向かった。テーブルに着くと、羊肉の香草焼きと野菜スープ、それに固パンが運ばれてきた。


「いただきまーす!」ティナが嬉しそうにスプーンを持ち上げる。


「いただきます」小鈴も丁寧に手を合わせる。


俺も一口食べてみると、香草の香りが食欲をそそる。村にしては意外と美味しい料理だった。


食事を終えた後、俺たちは宿の部屋に戻った。二階の一室で、簡素ながら清潔な部屋だ。


「今日はいい天気だったね」ティナが窓から外を眺めながら言う。


「ハイ、月がきれいですね」小鈴も窓際に近づく。


「王都に着くまで、天気がいいままなら助かるな」俺は椅子に腰掛けながら呟いた。


外から見える星空が美しい。


「明日も早いから、そろそろ寝ようか」俺は提案した。


「うん、おやすみ」ティナが猫耳を擦り合わせながら布団に入る。


「おやすみなさい」小鈴も三本の尾を丸めて横になる。


俺もベッドに横になり、今日の出来事を振り返った。ライルさんとアーレスさんの戦いぶり、そして王都への期待・・・


考えているうちに、いつの間にか眠りについていた。


翌朝、俺たちは日が昇る前に起きた。朝食は簡単に済ませ、出発の準備を整える。


「おはよう、みんな」俺は二人に声をかけた。


「おはよ~」ティナが眠そうに応える。


「おはようございます」小鈴も控えめに挨拶する。


馬車に乗り込むと、すでに他の冒険者たちも準備を始めていた。


「おはようございます」俺はライルさんに挨拶した。


「おはよう、ユート」ライルさんが微笑みながら返す。「今日はもう少し進んで、大きな川沿いの村で一泊する予定だ」


「わかりました」俺は頷いた。


馬車が動き出し、村を出発した。朝日が昇り始め、平原を金色に染めている。


「きれいだね」ティナが猫耳を揺らしながら景色を眺める。


「ハイ、朝日は毎日違った美しさがありますね」小鈴も同意する。


俺は二人の言葉に頷きながら、窓の外を眺めた。この旅も、もうすぐ終盤だ。

(この調子で進めば、後3日くらいで着きそうだな)


朝日が昇り始め、平原を金色に染めている。朝の冷たい空気が馬車の窓越しに感じられる。


「今日はいい天気になりそうだね」ティナが猫耳を揺らしながら景色を眺める。


「ハイ、朝日は毎日違った美しさがありますね」小鈴も同意する。


彼女の三本の尾が優雅に揺れている。王都に近づくにつれ、道は徐々に整備されていった。石畳が敷かれた部分も増えてきて、馬車の揺れも減ってきた。


「この辺りまで来ると、もうほとんど安全ですね」小鈴が周囲を見回しながら言う。


「そうだな、盗賊や魔物もほぼ出ないだろう」ライルさんが付け加える。


「ただ、油断は禁物だ」アーレスさんが珍しく口を開く。その言葉に俺たちは改めて気を引き締めた。川沿いの村に到着したのは昼前のことだった。規模は昨日の村より大きく、商人や旅人の姿も多く見られる。


「ここで昼食にしよう」ライルさんが提案した。「川魚を使った料理が有名らしい」


「お魚!いいね!」ティナが目を輝かせる。


「私も楽しみです」小鈴も同意する。


川辺にある食堂で昼食を取ることにした。俺たち三人は席に着き、料理を待つ間、メニューを見て話し合った。


「なにがあるのかな〜?私魚のソテーがいいかも!」


「ハイ、それもいいですね。私はスープにしようかと思います」


「俺は両方頼んでシェアするか」


そう決めると、店の主人に注文をした。待っている間、ティナと小鈴は窓の外の景色を眺めていた。川面に反射する陽光がキラキラと輝き、風が心地よい。


「ねえ、この調子で行けば明日には王都に着きそうだね」ティナが言う。


「ハイ、でも最後まで気を抜かないようにしましょうね」小鈴が穏やかに答える。


料理が運ばれてきて、三人で美味しく食べた後、再び馬車に戻った。午後は予定通り順調に進み、夕暮れ時には川沿いの村の宿で一泊することになった。宿屋の部屋は広く、窓からは川が見える。


「いい景色だね」ティナが窓際に寄りかかる。


「ハイ、川の流れを見ていると落ち着きますね」小鈴も隣に立つ。


「明日はいよいよ王都か・・・」俺は感慨深げに呟いた。


明日はついに王都に到着する予定だ。今までの疲れもあり、俺たちは早めに休むことにした。


「おやすみ、ティナ、小鈴」

「おやすみー」「おやすみなさい」

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