帰還
やはり腕を痛めたようだ、即席パイルバンカーとか、訓練で使いこなせるようになるだろうか?
そんなことを考えながら
俺たちはオークの死骸を集め始めた。
「解体しますね」と小鈴が言い、魔法でまずは魔石を取り出す。
そのあと魔法で木に吊るし、魔法でで首元を切りつけた。
どうやら血抜きをするようだ。そのあとナイフを取り出すと器用に皮を剥ぎ、肉を切り分け始めた。手際の良さに感心する。
「やっぱり小鈴は解体がうまいな」と俺が言うと彼女は少し照れたように笑った。三本の尾も揺れていた。
「お姉様に教わったんです。こういうことも森で生きていくには必須ですから、皮は防具や道具の材料になりますし、肉は食料、肝などは錬金術の材料とかになりますし売ることを考えるとすぐ解体したほうが素材としての質にも影響がでますから・・・」と誇らしげに語る彼女。その姿が可愛らしい。
見た目、6歳児がナイフでオークを解体する姿はいつも思うがシュールだ。
俺も負けじとナイフでオークの肉を切り分け始めた、やはり慣れない作業に戸惑いつつも手は血まみれだが気にしない。
ティナも一緒に作業を手伝ってくれている。彼女はナイフの扱いがうまく一生懸命に取り組んでいた。
「こんなものでいいんじゃないか?」俺は切り取った肉と皮を見せた。
「うん!十分だと思うよ!」ティナが答える。
解体したオークを、小鈴のアイテムボックスに仕舞いながら、休憩をとっていた、3人とも座って食事をする。
俺は魔法で水を出して口をゆすぎ、二人にも渡した。
小鈴が解体中に切り分けていた肉を持ってきて木の枝に差し魔法で串焼きにしてくれる。
ジュウジュウと香ばしい匂いが立ち込める、森の中でやるにはちょっと心配にはなったが辺りには魔物の気配はなさそうだ。そのあたりは小鈴が気配を感知している。
やはり、小鈴には感謝している、狩りや解体、料理など森にいたときは何もできなかったことを手伝ってくれるだけでありがたい。
「おいしいな!ありがとう!」俺はお礼を言う。
「いえいえ!どういたしまして」小鈴は微笑んだ。
「今日はいっぱい働いたからお腹空いたよー」ティナも幸せそうに食べている。
小鈴の作った串焼きは絶品だった、塩と薬草だけの味付けとはいえオーク肉独特の臭みもなく、肉汁が口の中に溢れる。
小鈴は嬉しそうに「どうでした?」と聞いてきた。三本の尾も期待するように揺れている。
「すごく美味しかったよ!」ティナと俺は答える。
「よかった!」小鈴は満足そうに頷いた。
食事の後は少し休んでから帰路につくことにする。
歩きながら今日の出来事を振り返る。「Eランク昇格近いよね?オーク2匹倒せたし!」ティナが言う。
Eランク昇級の条件の1つがオークを倒せることであったのでその条件はクリアとなる
「そうだな!頑張った甲斐があったな!」俺も同意する。
ただ安定して倒せるかは小鈴が居ないと難しいと考える。
「でも油断は禁物ですよ!」小鈴がこちらに向き指差し注意する。三本の尾が真面目な表情を映し出す。
「わかってる!また頑張ろう!」ティナは励ますように言った。
小鈴は真面目な表情で言う。
「確かに今倒せたとしても次は必ず倒せるとは限りません!慎重に行動することが大切だと思います!」
三本の尾は左右に揺れながらも真剣さを滲ませている。
「うん……確かにその通りだよ!」ティナは反省したように答える。
「それにしてもEランクに上がったら次の目標は何にする?」「うーん……やっぱりDランクを目指したいよね!」俺は考えながら言う。
「小鈴がいるからなんとかなりそうだしね!」ティナが笑顔で言う。
「私に頼ってばかりじゃダメですよ?もっと自分たちで考えて動けるようになりましょうね!」小鈴は叱咤激励する。
「はい……わかりました!」ティナは素直に聞き入れた。
ギルドで訓練や、資料室での知識の習得も必要になってきそうだ、特に鑑定スキルの???解読には知識は必要だと思われる。
ギルドに到着すると依頼達成の報告を済ませ報酬を受け取る。
合計銀貨16枚の収入になった。オーク肉は売らなかったがなかなかの収入だ、3人で何を買うかあれこれ意見を出し、当面は貯めようと一致し宿に戻った。今日はすでにくたくただ。
早く寝ようと決意する。
宿に戻るとすぐ湯船に浸かる。疲れがじわっと溶け出してくる感じだ。
ベッドに入ると小鈴とティナも同じタイミングで布団に入った。
宿代節約の為とはいえ同じ部屋でみんな同じベットであるのはもう慣れたが最初は恥ずかしかったなぁ
そんなことを考えながら眠りについた。
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