オークの討伐
俺たちは受付で手続きをして出発した。
「ギルドランクアップの目安にもなるので頑張ってください、もし無理だと思ったらすぐ引き返してきてください」と受付嬢から念を押される。
草原に着いた頃には日が沈みかけ薄暗くなっていた。しかし空は晴れて星が綺麗に見える。
「オークを探すぞ」俺は緊張した面持ちで言う。
「ユートさん!前方にオークがいます!」小鈴が叫ぶ。三本の尾がピンと立った。
「ティナ、小鈴!準備はいいか?」俺は身構える。
「大丈夫!」「いつでも!」二人は力強く答える。
俺たちは慎重に近づいていく。すると茂みの中からガサゴソと音が聞こえてきた。
「来るぞ!」俺は警告する。
すると突然巨大な影が飛び出してきた。「グォオオッ!」
オークだ!身長約2m、豚の顔で両手に棍棒を持っている筋骨隆々とした体格だった。
【ステータス】
種族:オーク
HP:35/35
レベル:8
特徴:筋骨隆々
ティナは剣を構えて走り出し正面からオークを迎え撃つ。
小鈴は援護に回る。「捕縛陣!」と唱えながら魔法を放つ。魔法陣がオークの足元に現れ、オークを蔦で捕縛する
俺は左側から突っ込んでいく。精霊膜と使い、拳で殴りながら「ファイヤーアロー!」と叫んだ。
するとオークに火矢が貫通しオークが悲鳴をあげ、うずくまる。
ティナはすかさず、近づき首筋を切り裂いた。
オークは痙攣した後動かなくなった。
「やった……?」ティナが言う。
「多分……」俺は慎重に確認する。
「大丈夫みたいですね」と小鈴が安心した表情で言う。三本の尾が再び揺れ始める。
小鈴は魔法を使ってオークから魔石を取り出し、オークをアイテムボックスにしまう。
「よし!次に行くぞ!」俺は気合を入れる。
「うん!」「はい!」二人も元気よく答える。
「油断せずにいこう」俺は皆に声をかける。
草原を探索しながらオークを探し続ける。
小鈴が小声で「あっ!いましたよ!前方左側!」指差す方向に視線を移す。今度は2体いるようだ。
オークたちは食べ物を探しているのか、周りを見ながら鼻をかぐようなしぐさをしていた。
どうやらこちらが風下のようだ、オークに奇襲をするにはうってつけだ。
「どうする?分断させるか?」俺は意見を求める。
「私が魔法で足止めします!」小鈴が言うと三本の尾が活発に揺れた。
「了解!任せた」俺は彼女を信じることにする。
「ティナは右側の奴を頼む」俺はティナに指示する。
「わかった!」ティナは剣を構え右側のオークに向かい正面から迎え撃つつもりだ。
オークたちがこちらに気づいて動き出した。
「今です!捕縛陣!」小鈴の魔法が炸裂する。
左側のオークの足元に魔法陣が現れ足が地面に固定されるように絡みつく。
「ありがとう!」ティナは右側のオークに向かって走り出す。
俺は右側のオークに向かって走り出す。
オークはティナに向かって棍棒でけん制しながら剣を弾こうと棍棒を振るっている。
俺はひっそりとオークに気づかれないように背後に向かい、精霊膜を発動しながら近づく。
「ストーンランス!」と唱えながら、拳をオークの背中に打ち込む、即席パイルバンカーだ、男ならパイルバンカーにあこがれるはず(偏見
ズドンッ!と音を立てて、オークが前につんのめる、背中に大きな傷ができていた
。
その隙を狙ってティナが跳躍し、首筋に向かって剣を振り下ろす。
グサッという音と共に血しぶきが舞い上がった。
オークは悲鳴を上げ倒れ込んだ。
残り一体、小鈴が捕縛した方が振り返り「ギイャアアア!」と叫びながら暴れている。どうやら拘束が緩んでいるみたいだ、小鈴の魔法が解けるなんて。
「逃がしません!」小鈴は魔法陣を展開する。「狐火!」
ボオオンッと大きな炎がオークに向かって飛んでいく。
ゴォ!と音を立てながら炎がオークを包み込み炎上させた。オークは苦し紛れに棍棒を振り回すが小鈴に当たらず悶え苦しんでいる。
俺とティナはオークがひるんでいる間に近寄り攻撃を仕掛けようとする。しかしその時足元から植物の根っこのようなものが生えてきて絡みついてくる。
「うわぁ!」思わずバランスを崩してしまう。「これは……!?」見ると小鈴が魔法まだ使っているところだった。
「・・・やはり、2つの魔法を同時展開はまだ出来ませんね・・・お姉様にはまだまだ追いつけそうにありませんね・・・。」
と小鈴が呟く。
「とにかく!すぐに解除しますので、じっとしていてくださいね」
拘束が解かれると俺たちは立ち上がり、オークの足をひっかけ転ばせる、すかさずティナと俺で同時に殴りかかった。
俺が左手の拳にファイヤーアローを集中させオークの顔を左手で殴りつけたと同時に腹部に蹴りを入れオークから距離を取る。火矢はオークの顔面を燃やす。ティナは左側から剣で切りつけた。
肉片が飛び散り血しぶきが上がる。オークは断末魔の叫びを上げた後動かなくなった。
「終わった・・・よね?」ティナが息を切らしながら言う。
「おそらく・・・」俺も呼吸を整えながら答える。
「やりましたね!」小鈴が嬉しそうに言う。三本の尾が大きく揺れている。
「やったな!みんなよく頑張った!」俺は二人を称賛する。
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