ep.1「夢の中で」
暗闇の夜、荒れ狂う海上の中、ボロボロになった、黒の戦闘服姿一人の少女と、同じような服装の折れた刀のようなものを持っている女の子が、目の前の鯨のような怪物を目の前に佇んでいた。
「お姉ちゃん!」
一人の少女が、片手を抑えて叫んでいる。
「大丈夫」
女の子のその一言と肩に手を置いた。その時、少女は察してしまった。
「お姉ちゃん!やだ、嫌だ!」
少女は、女の子に向かって手を伸ばすが届かない。
「いかないで…お姉ちゃん…」
もう一人の女の子は目の前の、鯨のような怪物に立ち向かう。飛び出す前に、少女に笑顔を見せて…
ーー
目を覚ますと、いつもの天井だった。
「…ゆめ……」
少女は天井を眺めていると、目の前がぼやけた。
目元を指で擦ると、自分が涙を流していることに気がついた。
「まぁぁぁすぅぅぅたぁぁぁあ!!!」
私が上半身を上げた瞬間、いきなり自動ドアが開いた。
自動ドアが開いた途端、白のワンピースに身を包んだ一人の少女が入ってきた。
私は涙を隠すために袖で急いで涙を拭った。
「真唯…」
真唯と言われた少女は怒っていた。
「やっっっと、起きましたか!」
真唯はかなり怒っているが、マスターと言われた少女はよっこらせと言いながら、ベットから起き上がった。
「舞結、やっと起きたの?もう会議始まるよ?」
自動ドアからさらにポニーテール姿の少女が入ってきた。
「うん…分かった…」
私はベットから起き上がった。
その瞬間、警報が部屋全体に鳴り響いた。
ーー