第二話 ①
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ふと気がついたら視界の全てが白だった。
下を見ても、上を見ても。
「…ヒメじゃない。ねぇ、キミだれ?」
声がする方に目を向ける。でも、広がっていたのは無限の白。
「あなたは、どこに…?」
「あ、そっか。いま見えるようにするよ。」
パチン。
何かが弾けた音がしたあと、無限の白に灰色の影が落ちた。
そして見えた声の主は椅子の上から私を見下ろす彫刻だった。
「これで良いでしょ?で、キミは何者?」
軽い口調なのに顔はとても険しくてあわてて答える。
「わ、私は早紀です。あなたは…?」
「ふぅん。あぁ、僕はキミにもわかるように言うと、神だ。」
「…っえ?じゃあここ天国!?」
天国であればこんな真っ白な空間なのが理解できる。でもなんでいるんだろう?早く実家に戻らなくちゃいけないのに…。
「…。僕動けないからさ。キミちょっとこっち来て。」
神様が言うなら…
と思って黙って神さまの足元に近づいた。
神さまの足元につくとイスの足が長いからか立っていても私の頭は神さまの腹部ぐらいにあった。
「じゃあキミの今までをのぞかせてもらうね。」
「え?」
「大人しくして。」
困惑している間に私の頭に手が載せられた。
数秒後。
「あの神はホント僕に嫌がらせをするのが好きだね。上も承諾しないでよ。」
とぶつぶつ話す神さま。
神さまの愚痴よりどうして天国なんかにいるか聞きたいんだけどなぁとか思っていると愚痴が止んだ。
「あぁそうそう今のキミについて説明しなくちゃね。
キミは多分土砂崩れで死んで、僕とは別の神によって僕の世界の天国に送られてきた。」
「え、死んでって…。私の母はどうなるんですか!?」
私も死んでしまえばお母さんは…。
「知らないよ〜。僕が見れるのはキミの記憶だけだし。その後どうなったか、なぁんて記憶から不確かな予知をすることぐらいしかできないよ。」
「予知でもいいので教えてください!」
「ふふふ。」
急に笑いだしたので少し身構える。そうすると表情がからかうように変わった。
「あは、気にしないで?いいよ。予知してあげる。」




