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始祖の想い
-Introjection-
導神族を創った青年は、子どもらの為にあるものを作りだした。
それは札を使った摩訶不思議なもので、札に記号を描き、念ずると、紙が変化し、ひとりでに動き出すものだった。
それは呪札と名付けられ、導神族が使う秘術となっていった。
青年は子どもたちにこう伝えていた。
『この力を使い、この全土に住む人間族や魔族が穏やかに平和で暮らせるようにせよ。世の為人の為に生きるのが我々導神族である。』
と。千年の長きに渡りその志は受け継がれていた。
しかし、千年という長さにその志は薄れていき、自ら破滅の道を進むことを選択した者達がいた。
誰のせいでもなく、自らが引き寄せた運命なのだ。
清き心を持つものに幸があらんことを。




