表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジーから追放された料理人、現代で料理を作っていたらみんなから「ありがとう」と感謝される  作者: 桜田裕田
プロローグ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/7

1話

 眩しい。あれ? 太陽ってこんな色だったけ……。


 天井に設置されている丸い蛍光灯の光りがシズを照らす。


 なにこれ? 見たことない。


 白い色と、揺らぎのない光りを見て、シズは驚愕していた。


 こんなの、見たことない。


 腕を動かす。だが、思うようにいかない。少し動かすだけで、骨が鳴る。固まっている筋肉や筋を動かすと、それだけで痛みが走る。


 何日寝ていたんだ……? ポーション使ってもらえなかったのか? ん? 肌触りが……いい。


 これまで感じたことのない、滑らかな手触りだ。シズは手首を左右に動かす。それだけなら、ほとんど痛みや違和感はない。


 布? シーツ? もしかして、いまベッドにいるのか?


「あ……」


 声を出そうとすると、喉に痛みが走る。かすれた声しかでなかったが、それに気づいてくれた人がいた。


「……静夏?」


「え……」


 え? しずか? 誰?


「静夏! 目を覚ましたのね」


 ベッド横のソファーに座っていた女性が、シズを覗き込む。


 誰だ? この国の人間……じゃない?


「ああ、よかった」


 女性は涙を流す。両手で、シズの顔を包む。泣きながら笑顔を浮かべる彼女の手は、細かく震えている。


 どうなってる? 人違い。誰か、ポーションを。頭が……静夏? 俺が静夏? 違う、俺はシズだ。


 どうなっているんだ。


 困惑するシズがいるのは、病院のベッドだ。白い壁に、木目調のサイドテーブルとクローゼット。見舞客用の二人がけソファーにテーブル。


 日本の病院。その一室に、シズはいた。


プロローグが終わるまで連続更新します。

次は19時です。

ブックマークや下の☆評価を押していただけると、頑張れます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ