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第三話 傭兵チームのところに魔王軍のナンバー2が来た  その二

 

 「と言っても、魔王は当時城で踏ん反り返ってただけなので過激派の殲滅には至らなかったわけですが」

 「まあそうだよなー、いきなりラスボスが出るわけないだろうし、じゃあ占領に行った過激派は殲滅できたってこと?」

 「殲滅はできましたけどかなりの激戦だったと言われています。詳しくは分かっていませんが魔王軍の6割の兵力が損失したらしいです」

 

 それだけ減ったのに魔王軍建て直すってすごいな、過激派は知力が高いのは少なく魔法を使えるのが数人しかいなかったが数は圧倒的に過激派が多かったため下手をしたら数でゴリ押しされていただろう。



 「その時に攻撃された国の奴らは黙って見てただけなのか?魔物っていう理由でまとめてやられそうっていうイメージがあるんだが、、、」


 普通考えて自国に攻めてきた軍が戦闘で同士討ちをやっているように見えても敵には違いない。

 同士討ちで生き残った連中をその場で排除するか捕虜にして事情聴取で話を聞くぐらいはしそうだがそれすらしないで見ていただけというのもおかしい。

 あらかじめ自分たちの問題という事で手出し無用とか共闘を敵国に知らせるぐらいしないと、、、、、、、ああ、そういうことか。



 「実はその攻めた国にいち早く穏健派が情報を流していたんです。それで魔王軍の現状を教えて穏健派と協力して過激派殲滅を企てたんです、これを考えた人は切れ者ですよねー」

 「しかしよく協力する気になったよな、魔王軍のいう事なんてデマに決まってる!!これは罠だ!!!とか言って拒否されてもおかしくないのに」


 魔王軍は恐れられる存在。

 しかも凶暴で強いせいで他の国が警戒しまくりの状況でよく話を呑んだもんだ。



 「それは事前に他国の優秀な諜報員が魔王軍に潜入して連合軍加盟国に情報を伝えたからです。優秀な諜報員育成に力を入れている国が連合軍の加盟国だったおかげで情報を流してくれたので穏健派の話も裏付けできて信用することで共闘に至ったというわけですよ」

 「なるほどなー、なかなか手が込んでるなー」

 「それじゃあ今日はここまで!!次は暇な日程があればその日にしますね、お疲れさまでした」

 終わった時間を腕時計で見ると10時半だった、、、、、、、。

 正直言ってこんな時間にやる必要ある?

 明日でよくない? 

 善は急げ的なアレなのか?

 いったいいつまた始まるのか、そんな嫌なことを考えながら眠りにつくのであった







 次の日、あまり目覚めがよくない状態で起きてしまった。

 まだ誰も起きていなく朝飯の時間まで時間があったため、外に散歩に出ていた

 

 「いやぁー、朝の森は幻想的な雰囲気があるな、散歩は正解だったな」

 朝の森には朝日が射しこめており、散歩をしなければこの風景は見れなかったろう。



 「~~~~~~~」

 「ん?何か歌声が聞こえる、、、、、、こんな森の中で誰が、、、、、」

 気になってその歌声に誘われるように寄っていくと奇麗な小さい池が出てきた。池には大きな岩がありその反対から声が聞こえてきたので、そこに誰かいることがわかる。

 声からして女性が水浴びでもしているのかという妄想が頭に浮かんできていた。

 別にやましいことがあって覗くのではなく、こんな魔物が出る森にいては危険という事を教えるだけ、これは仕方がないのだ。

 


 「(ゆっくり、、、、、近づいて見なければ、、、、、)」

 そう考えて近づいいた俺は何かを感じ取った。

 岩の向こうから濃い魔力を感じていた俺は身構えて危機感を感じてしまった。



 「(な、なんだ、この魔力の濃さは、、、、)」

 この濃さの魔力はおそらく魔法使い、しかもなかなかの手練れだ。まさか女性で魔法使い。歌も声も綺麗ときた、これはぜひお近づきになりたい!!!!



 「(ここまで来てしまった以上、引き返すことはできない。それにあと少しで見える!!)」

 希望に胸を膨らませながら池を迂回して、遠目で見るとそこには奇麗な美人が見えた。

 さすがに裸体を見るのはまずいのでぎりぎりのところから顔だけ見ることにした。



 「(おおおおおお!!なんだあの人めっちゃ美人だ、すげぇスタイルよさそうだな、、、、、、ん?なんだ、あの人の歯が尖って見える、、、、)」

 歯が数本尖って見える、パッと見てわかるほどぐらいの尖りぐわい、、、、まるで吸血鬼みたいな、、、、、、ん?吸血鬼?



 「(ヤバい!!あいつ魔王軍か!!武器持ってないからまともに戦えない!!急いで離れないと、、」

 急いでそこから離れようとするしたその時、ポケットに入れていた弾を落としてしまった。



 「、、、、!!!!そこにいるのは誰だ!!姿を現せ!!!!」

 気付かれてしまった。

 タオルを体に巻くと俺がいるほうを警戒して凝視していた。当然自分のことを知られるわけにはいかないので自分の勘違いでやり過ごそうとしていた。



 「、、、、出てこないか、、、、、ならば、、、、死ね!!ウインドエッジ!!!」

 どうやら彼女をを怒らせてしまったらしい、凄まじい殺意を風の刃に乗せて飛ばしてきた。



 「うおおおおおお!!やばいやばいやばい!!!こんなの相手にしてたらきりがない!!!!」

 身体強化の魔法を使って急いででその場から離れた。だが後ろからは彼女が飛ばした風の刃が無数に増えて自分に迫っていた。



 「くそ!!これは防げない!!しょうがない!!マジック・シールド!!!」

 「なに!!風の刃を、、、、防いだ?しかも無詠唱でマジックシールドを、、、、いったい何者?」

 攻撃が来なくなったのを確認すると後ろを見ずにそのまま俺は走り去っていった。




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