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第二話 傭兵チームは研修中  その三

今回は文字数は少ないですがこれからはこれぐらいで投稿していきます。

 「ファイヤボール!!!!」

 周囲に複数の魔法の火炎弾を生成し、逃げた奴に鉄槌を下すべくファイヤボールで攻撃した。ギリギリの距離でかわすことに成功したダンテ、チッ外したか。



 「ええええええーー!!なにしてるんですか慧千様!!」

 「うおおおっと!!あぶねえな、なにすんだ!!!」

 「うるせえ!!なに誰よりも早く逃げてんだ!!二人置いて速攻で逃げたおっさんに言われたくはねえ!!」

 さきほど放ったファイヤボールが林に燃え移ってしまったので水魔法で消火活動をしながら叫んでいた。



 「誰がおっさんだ誰が!!」

 「あんただよ!!!!!」

 俺とダンテ二人で言い争いになってしまったときに横からカタリナとルミリアが割って入ってきた。



 「まあまあ二人とも落ち着いてください、流石にあれは誰でも逃げちゃいますって、ね?落ち着いてください」

 「、、、、まあそうだな、これぐらいにしとこう」

 「そうです、あれは未知の遭遇、仕方がないけど私まで置いて行かれるとは思ってもみませんでしたが」


 「い、いやそれに関しては悪いと思って、、」

 「何か言うことは?」

 「、、、、ごめんなさい」

 俺は落ち着いたもののダンテは完全に娘に威圧され、青ざめて黙ってしまった。数分説教が続き今日の昼食と夕飯がなしになった。

 


 「っていうか慧千様、魔法が使えるようになったのですか?

 「ああ、アジトに着く前の道で指輪壊しておいたんだ、その後は隠れながら練習してたんだ」

 「すごいじゃないですか!!やっぱり慧千様は素質がありますよ!!さすがです!!」

 完全にベタ褒めされた状態でアジトに戻っていった。





 それから昼になるまでの間で結構な魔物を狩ることができて経験値が貯まった。数種類の銃は揃っているのでトラップ用の地雷でも作っているうちに昼食ができたので家に戻って食事をとった。

 食事を食べ終えると午後の仕事の説明をした。


 「よっし!!時間になったし今日中にすることの説明をするから話を聞いてくれ」

 「今日中って何をするんですか?」

 「朝に言ったじゃないか、魔王軍を本格的に偵察するって」

 「あ、確かに言ってましたね」

 カタリナはどうやらスライムキングの影響で忘れていたようだ、それだけあの大きさのスライムキングは見ないっていう事のようだ。

これからは二人一組での偵察という事で高所からの遠距離偵察と少し接近して中の音声を聞くための集音器を使う偵察二つ行うことを説明した。


 俺とルミリアは集音気を使った諜報のような偵察、カタリナとダンテは高所からの敵陣把握の遠距離偵察の任務を担当することになった。


 「各自散開して一時間後くらいを目安でここに集合だ、気付かれたらそこから離脱でよろしく」

 「了解!!」

 そのまま所定の位置に着くため二組は分かれ二人になって行動開始した。




 

 現在カタリナ・ダンテ組が高所で敵の本陣周辺をスコープにより偵察していた。

 「こう見るとなんでまだ攻めてこないのか不気味だな」

 「そうですね、包囲してから結構経つのにまだ動かない、でも街には小規模で攻撃を仕掛けてる魔物がいる、チマチマ攻撃してくる意味がないですよね」

 「ああそうだな、完全に独立で動いてるから魔王軍はあまり関係ないな」


 国を包囲されてから結構経つのに進軍もしてこず、街には小規模な魔物の部隊が攻撃してくるだけが、不気味すぎる。なぜ本陣は何もしてこないのかの理由をダンテは考えていた時にあることを思い出していた。



 「、、、、、、なあ、そういえばここに前に滅んだ小国があったよな?」

 「セクトマジェスティー帝国ですか?通称セクティ―帝国という国家が存在しましたが、他国との戦争が開戦したことでセクティー帝国が追い詰められ滅ぼされてしまった、という話ですがそれがなにか?」


 「なんか変じゃないか?いくら当時セクティー帝国がほかの国より栄えてても小国ぐらいなら歴史に残らないはずだ。それに異種族の混合した国なら魔法使いだって多かったはずだし、軍事力も技術力も一番だった。いくら隣国の連合軍が束になっても勝てなかったはず。なのに敗けた?ありえないだろ」

 「、、、、、、、、、確かにそうですね」


 ダンテは疑問に思っただろう。

 なぜそれほどの強国が敗れた?前に読んだセクティ―帝国に記された書籍には最終戦の帝都・カミルのことが書かれていた。

 帝都を囲む防御壁の前まで来ていた連合軍は徐々に壁に近づいていくのに弓矢や魔法の攻撃が来ないのでそのまま兵士に壁を登らせた。登って帝都を見ると誰もいなかった。


そう、誰もいなかったのだ

 


 兵たちに建物内を調べさせしらみつぶしに探した結果、何も出てこなかった。剣も鎧も宝石も食料も魔法具もすべてないうえ、人もいなくなった。この国を完全包囲されていたため逃げることなど不可能、だが本当に誰もいなかったのだ。

 兵士も貴族もその出来事を不気味がり、占領した都市を戦争を起こした張本人の貴族たちにすべて任せ連合軍はそれぞれの国に帰っていった。



 「セクティー帝国が何をしたのが知らないが、話によれば最後の帝都がもぬけの殻が異常だ。いったい国民はどこに消えた?この国には何かがあるんだ、それを魔王軍が警戒しているから包囲以外の手段が取れないんだ」

 「でも何かがあるっていう話は聞いたことがありませんよ?」

 「誰かが隠蔽したのか、それとも魔物を操ってるやつが何か隠しているのか、それぐらいしかないだろもう」



 そう考えているうちに敵の本陣に近づいた別チームが行動を開始していた。



 

 

 

















興味を持ってくれたら他の小説も暇になったら読んで下さい。

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