第二話 傭兵チームは研修中 その一
これからは戦闘訓練などを入れていきます。興味が湧いたらほかの小説も見てください
次の日、、、、、、
「うえ、、、、、、気持ち悪、、、、、、」
見事に二日酔いになってしまった。朝日が昇る前に寝たが、昇る前まで酒をがぶ飲みしたせいでルミリア以外はもれなく二日酔いで全員吐いていた。
「うう、、、、、、、マジ、、、気持ち、、わ、、、う、、、、、、おろろろろろ!!!!」
見てるこっちもまた吐きそうになる。カタリナと俺は吐き気は収まったが、頭痛が治らない。ルミリアが薬と水を持ってきてくれたおかげで悪化することはなかったが。
「みなさん、だから飲みすぎだと言ったじゃないですか。それにお父さん、酒あまり強くないんだから、二人ががぶ飲みしてるのを見て対抗心燃やしてどうするの、ちゃんと考えて飲んで」
ルミリアは去った仲間がまだいたときからみんなの世話をしていたようだ。薬や水を持ってくるのを見るとかなり手慣れているのが見てわかる。
「飲み過ぎはよくないですね、今度から気を付けます」
「ああ、、、、そうしたほうがいいな、初めてなった二日酔い」
「二日酔いを気にしちゃあ酒は飲めねぇぜ!!、、、、、うう」
「ああもう、大声出さないで安静にする」
見てるとほっこりするな。
これが仲良し親子というやつか。
さすがにすぐは武器などの説明や使い方は昼過ぎにやることにした。酔っぱらって気分悪くなって武器にでも吐くかもしれないし、俺は汚れるのが嫌いだ。自分で汚すのはいいが他人に汚されるのが一番嫌いだ。
「これじゃあ武器の説明もできないなから、昼過ぎから始めるぞー」
「はい、わかりました」
「了解しました、それまで父を全回復させておきます」
昼まで各自過ごすごとになり、俺は魔物を倒して経験値でも貯めようと森に行った。カタリナは魔法の訓練、ルミリアはダンテのお世話をして、あっという間に昼過ぎになり昼食を食べ説明と訓練を始める。
「よし、では本格的にやっていこう、まず武器の説明をするから聞くように」
カタリナ、ダンテ、ルミリアの三人が建物の二階で俺が始める武器についての説明をしようとしていた。
「これから基本的に使うのは銃、わかりやすく言うと飛び道具だ。これにはいろんな種類が200以上ある。ほんとは銃の基本の知識を最初から知ってもらうため古い銃から学んでもらおうと思ったが、今の状況から古いのを教えている時間はない。だから俺が知る少し前の世代の銃から最新の銃までを短期間で教える。それで銃を用いた戦闘を俺が知る限り教えるからそれを身に着けてくれ」
「すみません、質問いいですか?」
「ああ、わからないことがあったら何でも聞いてくれ、わからないままにするのはあまりよくないことだからな」
そういうと椅子から立って、絶対にこの世界の人間が銃について疑問に持つことを聞いてきた。
「なぜ銃?を使うんですか?弓や魔法でもいいと思うのですが、、、、」
「銃は圧倒的な威力と精度がある。確かに魔法は一度に敵を殲滅できる、だがそれは近くでないと意味はない。弓はさほどの距離でもすぐに威力と精度も下がるし、重力と風を受ければ軌道がズレる。
だが銃は火薬や様々な気体の圧力を用いて弾丸と呼ばれる小型の物体を高速で発射する。
だから弓とは違い高速で飛ぶから風と重力を受けにくい、と言っても距離が標的からかなり離れていれば風と重力の力も余計に働くという事になる」
「あの、、、、、火薬とか重力とかってなんですか?」
「あ、、、、、、まずそこからか、、、、、まあ普段の生活で必要ないからな、、、、、じゃあみんな外に出てくれ、そこで俺が実技するから」
そう言ってみんなを外に出すと腰に隠していた銃を取り出した。
「それが銃か?想像してたのとずいぶん小さいな、そんなので大丈夫か?」
「まあ、見ててくれ、とりあえずあの的に撃つから」
「撃つ?放つか射るじゃないのか?」
「放つか射るは弓を使うときにしか言わない、ちなみに魔法は撃てか放てのどちらか、銃は弾丸を中で弾いて発射するから撃てなんだ」
「へー、言い方が分けられてるのか」
まあこの時代には銃なんて存在しないからその言葉もないんだろう
「じゃああの的を撃つからしっかりみろよー」
「、、、、、、、、、、、」
銃を構え直して銃口を的に絞った。その間みんなは一言も喋らず、そこには静寂しかなかった。
そして、、、、、、、、、、、
「ドォォォォン!!!!!」
「!!!!!!!!!!!」
「ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!」
みんなは身構えていたが銃声の音が体の芯まで来たかのような衝撃と音、そして的が数発当たっただけで粉々になってしまいそれを見て、みんな絶句して驚愕していた。
「おいおいおいおい!!!なんだよそれは!!!!的がバラバラになってるぞ!!!!!!」
「け、慧千様!!すごいとは思ってましたが、これはさすがにやばいです!!!」
「まあまあ落ち着け、もっとすごいのが存在するんだからこんなんで驚いてたらきりないぞ」
「これよりすごいってなんだ!!それってあれか!!!人類最終兵器みたいなのがあんのか!!!!」
「あるにはあるが落ち着け!!!そんなの使わないから!!!!」
「あるにはあるのかよ、、、、、、」
どうやら想像してた数倍やばかったらしくカタリナとダンテが震えあがっていて正直面白い。いい歳したおっさんがここまでくると普通は面白い。
カタリナに至ってはあまりビビっていなかったが想像を超えたため脳が追い付かなくて今に至ったみたいだ。だがそんな中一人だけ黙っていた人物がいた。
「どうしたルミリア、驚き過ぎて声も出ないか、まあ無理もないか、あそこまで威力の高い武器を見たことが」
「すごい」
「え?」
「すごいですよ!!あんなすごい武器始めてみました!!すごいですすごいです!!!最初見たときの形!!!あの音!!!体にくる衝撃!!!色!!!素晴らしい!!!まさに芸術!!!」
「そうかそうか!!銃の素晴らしさが分かって俺は嬉しいぞルミリア!!!」
どうやら銃の良さがルミリアには伝わったらしく、俺たちは共感したことで親近感が湧き、気付けば俺たちは無言でお互い握手をしていた。元居た世界では趣味が合う友人がいなかったため、今俺は感動していた。
「これが銃の威力だ、威力が分かったところで次は弾丸について教えるからちょっと近くまで来てくれ」
「分かりました!!よろしくお願いしますです!!」
「こんなルミリア初めて見たぞ」
「普段はおとなしいんですよね?ダンテさん」
「ああ、ここまで興奮したのを見たことがない」
ダンテも自分の娘がここまで興奮するのを見たことがないらしく、少し心配で見ていた。それを見たカタリナが心配で聞いたみたいだ。
みんなを集めさせた後、ポケットから小さい袋の中身を出して見せた
「これが火薬だ、いいか絶対に、火を近くに置くんじゃないぞ、これからどうなるかあそこに置いて火を当てるから少し離れててくれ」
「わかりました、、、、ってルミリアちゃん!!なんで近づいてくの!!」
「貴重な体験の為、少し近くで見ようと思って!!!」
「ダメに決まってるでしょ!!ほら!!!離れるよ!!!」
「あああーー!!!火薬ーーー!!!!」
何とかカタリナはルミリアが火薬に近づくのを阻止し、袖を引っ張って離れさせることに成功した。当の本人のルミリアは近づいて見れないのがショックでテンションが下がっていた。若干かわいそうだとは思ったが火薬も危ないので近づかせるわけにはいかなかった、ごめんルミリア。
「よし、、、じゃあいくぞー!」
「いつでもどうぞー!!」
「ギギギ!、、、、、、ギギ、、、、、、シュカン!!!」
遠くから弓矢に火をつけて火薬に引火させると、、、、
「シュパァァァァァァァン」
「!!!!!!!!!」
そこまで大きい爆発は起きなかったが、爆発物がこの世界にはまだなかったから火属性の魔法のように見えたはずだ。
「こ、、、、これが火薬?まるで魔法みたいだな」
「そう、これを薬莢というのにいれて外から衝撃を与えれば中の火薬が爆発して先端の部分が飛んでいくわけだ」
「すごいです!!こんな小さいのに入っているのに火薬を使えば最強になれるなんて!!!」
「まあまあ落ち着いて、これからは試しに一人ずつ銃の使い方を説明した後に実射してもらう」
他の小説も少しあるのでよろしくです。