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これ、やべーんじゃねーの

タバコを吸い終わって、どうしたもんかとあたりを見回した。

草原と人が歩いて土が踏み固められた1本の土の道、後ろは森、前はかろうじて家が立っていそうな感じがする。

太陽はちょうど真上ぐらいで、飲みすぎた体をじりじりと照らしている。


「っつーか、まじでここどこだよ」


ガシガシと頭をかいた。

とりあえず、持っていたコンビニの袋を背負っていたリュックにしまい、家を目指して歩くことにした。

途中、さわさわと風が吹く。

日本ではじめっとした夏だったが、湿度も高くなく、春のような気候で、スーツの上着が無かったら少し肌寒かったかもしれない。

革靴がジャリジャリと家の方へ土を蹴る。


ーーー


日が少し沈みかけたころ、やっと家の前についた。

意外と遠く、途中休憩(たばこ休憩)をはさみながら歩いてきたが、喉はカラカラだった。


「あのー、すみませーん」


どんどんどん、3回ドアを叩く。

飛び込み営業経験者なめんなよ、断られても何回でもアタックしてやる、なんて意気込んでいたが、中から反応はない。

明かりもついておらず、人の気配は無い。


「留守か・・・?」


少し離れた隣の家まで歩き、同じようにノックする


「あのー、誰かいませんかー?」


やはり反応は無い。

この家も留守だろうか。

もしや、さっきのお姉さんが叫びながら俺がスパイだの何だのと言いまわったおかげで居留守なのだろうか、急に不安になってきた。

そろそろ日も沈む、早めに誰か人に合わなければ、最悪野宿か勝手に家に入らせてもらわないといけない。

いやいや、そんな不法侵入なんてできるのか、後々大事になるんじゃないか、頭の中でぐるぐる思考を回す。

喉も乾いたし、腹も減った。


これ、やべーんじゃねーの。

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