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あの娘のこどくな微笑みを美しいと思ってしまった僕は

作者: 秋葉竹


僕には、聴こえたんだよ、あの娘の

こころの(それこそ、まごころ笑、の)、

声が。


───────────────────────


あたしにはまごころしかないけど、

じぶんでじぶんを信じてあげるわ


もう、いいんだ

理屈なんかじゃないんだ

あたしがあたしを知っている


ほかには、

なにもないから


ひとりぼっちの寂しさや悲しさは

それはいくらかあるとしても、さ


一晩ねむれば忘れられるわ

忘れなければ、つらいおもいで、

忘れ薬で、忘れてしまおう


あたしは、空っぽじゃない


きよほうへんで、こころが、揺らぐし、

人の悪意で、傷つくし、

人の憎しみ、こらえきれずに

崩れ落ちちゃうときもある


でも、そんなときも、

じぶんをてばなさないで

ちゃんと立ち上がれなくても

ず〜っと前をみて

前だけをみて

じぶんをたもちつづけていられるのは

いつまでも、ぜったいぶれない

えいえんに、ぜったいぶれない

(それは、死ぬまで、かもしれないし、

(それこそ、死んでも、かもしれない

こころをもっているから


そして、

そこにあるこころがまごころなんだ


けさ起きあがって

朝日が射しはじめるこの街をみおろし

よし、生きていこう、とおもえているのも

そのこころのおかげなんだ


それを信じるんだ



あたしにはまごころしかないから、

じぶんでじぶんを信じてあげるわ



───────────────────────


その声が聴こえた(?)から、

彼女をガン見してしまったとき、

目と目があった瞬間、


こどくを顔にはりつけたまま、

微笑ったんだよ、

その微笑みを、

(美しい)

と思ってしまったんだ


だから、僕は、

こんどは彼女の

いっぺんのかげりもない笑顔を

みてみたいと願うんだ


僕のなにもかもを、

捧げても、いいから

僕のちっぽけな未来など

くれてやるから、

彼女のまんめんの笑顔を

みてみたいんだと、祈るんだ





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