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きっとかっと

作者: 埃川 彼芳乙

 あなたから見た私はどう映るのかな。



 君から見た僕はどう見えているのだろう。



 気が強そうに見える私はきっと、可愛くは無いんだろうな。



 自信無さ気な表情の僕はきっと、魅力的では無いだろうな。



 脚が太くて、不細工な私のどこを好きになってくれたのかな。



 体が細くて、雰囲気イケメンなだけの僕のどこを好いてくれたのだろう。



 自信なんてもの私には無いけど、これだけはハッキリと分かってる。



 自尊心なんてものを僕は持ち合わせてはいないけど、これだけは分かってる。



 あなたのことが大大大好きです。



 君のことが堪らなく好きなんだ。



 だけどどうしてかな。あなたともっと楽しく過ごしたいのに、最近それができなくて。あなたのことが分からなくなってきたの。



 しかしどうしてだろう。君ともっと楽しく過ごしたいのに君の顔から笑顔が消えてしまって。何が原因なのか僕には分からないんだ。



 君は可愛いよと褒めてくれる。大丈夫?と過剰に心配してくれる。

 あなたが私を求めてくれる気持ちは嬉しいけど、なんだかちょっと重たくて。



 あなたのことなら分かるんだからと言ってくれる。私を信じてと少し強引に信頼を求めてくる。

 君は僕の過去の色々を知った上でそう言ってくれているのだと。だから、少しだけ甘えさせて貰おうかなと思って。



 あなたは私のことを本当に考えてくれているのかな。

 私だって仕事が大変で辛いんだよ?

 皆の前で強がってる私だけど本当は弱いんだよ?

 私にだってやりたいことがあるんだよ?

 楽しく過ごしたいだけなのに、どうしてそんな暗いことばっかり言うの?



 君は僕のことを本当に分かっているのだろうか。

 過去のトラウマを未だに少し引き摺っているのに。

 経済的理由で今までしたいことがあっても我慢してきてたのに。

 新しい環境で慣れない生活を送っているというのに。

 君が、信じてというから信頼して甘えさせて貰おうとしてるのに、どうして僕から離れていくんだ?



 あぁ、言っちゃおうかな。でもきっと、あなたのことだから傷付いちゃうよね。



 あぁ、なんでだろう。君は僕のことを分かってくれているんじゃないのか。



 苦しい。胸がモヤモヤする。



 苦しい。胸がムカムカする。



 結局、あなたは自分のことしか考えていなかったんだ。



 詰まり、君は自分のことしか考えていなかったのか。



 なんだかあなたは甘えん坊の子供みたいね。



 なんだか君は我が儘な子供みたいだ。



 あんなに好きだったのに。どうしてかな。今はあなたを恋人としては見られないよ。



 それでも僕は君が好きだ。でも君が僕から離れていってしまうのは、どうやら止められないみたいだ。



 私はあなたに期待し過ぎていたみたい。



 僕は君に期待し過ぎていたのだろう。

 


 時々落ち込むことはあったけど、別れてからは割りとスッキリしている気がするの。



 落ち込む毎日ではあったけど、それだけ君のことが好きだったんだなと改めて実感できた気がするよ。



 あなたとは別れてしまったけど、私は決めたの。あなたが好きになってくれた私に自信を持とうって。前を向いて色んなことに挑戦しようって。



 君とは恋人ではなくなってしまったけど、僕は決めたんだ。君が好きになってくれた僕に誇りを持とうと。これからは楽しく毎日を過ごそうと。



 短い間だったけど、あなたと付き合えたことは凄く良かったって思います。



 僅かな間だったけど、君と付き合えたことは凄く良かったなって思ってる。



 だからあなたにこれだけは伝えたくて。



 だから君にこれだけは言いたくて。



 「「ありがとう」」



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