表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神は勝手なのだと知っている  作者: 神狼 龍王《みたらしだんご》
第1章 夢見た者の成れの果て
17/74

第4話 妖

続きを思い浮かべるの大変だ。

書ける人って本当にすごい。


しっかりと頑張ってゆきます(敬礼しながら)

ゴブリンを討伐したと村に報告した後、ささやかな宴が開催された。時間も時間だったのでショーンたちは村長の家に一晩厄介になることにした。




深夜、聞こえてくるのはまだ酒を飲む豪の者と虫たちの囁きくらいであった。


「何かな?ショーンさん」


一人、村のはずれで風に当たっていたサクラのもとにショーンが現れる。


「俺も風に当たろうと思っただけだ。村長にかなり飲まされたからな」


「そっか」


ショーンはサクラの隣に腰を下ろした。サクラもまた座る。


しばしの沈黙、それを破ったのはサクラだった。


「ぼくは天災の森に家があるっていったよね……」

「あぁ言ったな」


「たしかにぼくは天災の森にある集落に生まれた。かつて、亜人が迫害されていた頃、ぼくの先祖は安寧を求めて強固な結界をつくり天災の森に集落をつくった。話の通じるはずの人族よりも危険な魔物を相手取るほうが楽だと」

「そうか」


サクラは酔いもあるのだろうか、脈絡もなく故郷の話をする。

ショーンはただ相槌をして聞くのに徹している。


「今はもう、亜人は迫害されていない。それは偶然集落に迷い込んだ旅人から聞いた。けれど、集落の人々は長い時間のなかで閉鎖的になっていた。それがぼくには耐えられなかった。外を知らなければ、置いていかれる。それを確信していた。森人族の寿命は長い。古い考えが残りやすく、変わることを拒む。でも変わらなければ、滅ぶのだとそのことだけが頭にあって、ぼくは家出して外の状況を確認しに来た」

「で、行き倒れか」


「はは、そうさ。外に出るのなんて初めてだからね。魔物から隠れる術は知っていてもお金や常識もないのでは、考えなしの罰として行き倒れにもなるさ」

「……」


サクラは自嘲するように笑う。ショーンはかける言葉を思いつかなかった。ほんの少し前までただの高校生だった。ショーンの人生経験ではサクラのことはよくわかない。


そこに声が聞こえる。ショーンでもなくサクラでもない声が。


「素晴らしい。停滞を良しとせず、果断に行動するその姿勢。それが空回っていること。その全てが素晴らしい。あなたはまさに天才であり天災でしょう。ええそうでしょうとも」


その声は狂気に濡れていた。男のような口調だがそれは女の声だった。それは彼女にしてみればまともな賞賛なのだろう。だが、まともな者からすればバカにされていることを感じる言葉だろう。


「誰だ?」


ショーンは訝しむ目を女に向ける。いや、性格には声のほうに目を向ける。女の姿は確認できなかった。


「いやはやこれは失礼。私は『七罪魔王』が一柱(ひとり)、嫉妬のアニヤ=レヴィアと申します。以後お見知り置きを」


そう言いながら、女は姿を晒した。


美しい紅の髪、妖しく光は金の瞳。背の低い少女にしか見えないそれはしかし、狂気を纏っている。一度見れば忘れられない美貌を持つはずなのにそこには魅力は一つもない。ただただ畏怖があるだけだ。嫉妬を宿すその目にはこの世を憎み羨むことが現れる。


「七罪魔王だと?」「なにそれ?」


ショーンとサクラはそれを知らなかった。ただ、アニヤの雰囲気からやばいということだけが感じ取れた。


「ハハハハハ、知らないのですか。我々のことを、我らは魔族の王。この世の闇堕ちを願う者」


「なるほど」「えっ?」


ショーンは理解した。この少女がレイドを屍喰鬼王とした者だと。


「お前がレイドさんを屍喰鬼王にしたのか」


「いかにも私が救済して差し上げました。美しき愛情と自己犠牲、それ故に堕ちたあとの歪みはまさしく人としての均衡を満たすあるべき姿だ」


「お前の物言いはまるで傲慢だな」


「いいえは私は嫉妬ですとも。この世のすべてが妬ましい。持たないもの持つものが、ないものがあるものが、できないことができるものが憎いし羨ましい。私は嫉妬なのです。悲嘆にくれ自らなにもしないのに、ただただ不幸というぬるま湯に浸かりたいだけなのに、世界が嫌いで嫌いでしょうがない嫉妬なんですよ⁈」


アニヤは感情の昂りのためか魔力が可視化されるほどに発露させる。


ショーンはその様子を見ながら立ち上がり、サクラを守るようにアニヤと対峙する。


「お前は自覚がある。しかし、反省しない。それはなにも変わらない。まるでサクラの集落の頑固者たちのようだ」


「クックックックッ、クハ、ハハハハハハ!そうだからこそ、私はその子に話しかけたのです。私の嫉妬対象なのです。あなたは強い。だから、今は引きましょう。しかし、いつかその子を手に入れます。そして、あなたを闇に堕としてみせます。あなたの強さは嫉妬できない。それは与えられたものだ。それだけの力なんの覚悟もなく振るうことの恐ろしさ見せてやろう。ではでは次の機会にご機嫌よう」


サクラを狙うと宣言してアニヤは消えていなくなった。

ダメだ伏線が回収できない



と思っていたら話が急展開すぎるー

兼ね合いを考えなきゃ


カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ