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神は勝手なのだと知っている  作者: 神狼 龍王《みたらしだんご》
第1章 夢見た者の成れの果て
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第1話 不審

考えなし

それが作者だー!

屍喰鬼王との戦いからしばらく、ショーンは小金持ちとなっていた。現状で欲しいものがなかったために報酬がすべて金銭になったためだ。

通常、それなりの金銭を獲得した冒険者は金のなくなるまで遊び呆けているものだが、ショーンは仕事をしている。

ショーンが真面目だったわけではない。レイルの小言やカーミラの我儘のせいで仕事をせざるを得なかったのだ。


「あー休みてー」


そのため一人であることを幸いに独り言で愚痴をこぼしていた。ここは冒険者協会 スタリア支部の受付前のスペースに設けられた喫茶店と酒場を足して二で割ったような飲食場である。ちなみにレイルとカーミラは依頼を漁っている。


ここ数日でレイルとカーミラはそれなりに仲良くなっていた。ショーンやレイルは知らぬことだがカーミラはアリティア王国第三王女だ。ショーンはともかくレイルが知れば気絶するかもしれない。


そんなことは知らないレイルはカーミラに気さくに話しかける。


「この依頼なんかどうでしょう?」

「うーん…こっちの方が派手そうだよ」

「しかし、この依頼は急ぎのようですよ」

「あっホントだーじゃあこれにしよっかなー」


レイルの選んだ依頼は近隣の小規模な村落からのもので、ゴブリンの群れの討伐依頼であった。金のあるショーンたちは報酬に頓着せず急ぎの依頼を受けることが多い。今回もその類の依頼であった。

依頼が決まったことでカーミラが別の話題を振る。


「ねっレイルちゃんはさ。ショーンのことどう思ってんの?」

「えっき、急に何ですか⁈」


カーミラの女性らしい話題にレイルは露骨な反応を示す。顔は耳まで真っ赤になり、両手をブンブン振って挙動不審だ。周囲も何事かと注目している。


「レイルどうしたんだ?」


とそこへショーンが近づいてレイルに問い掛ける。

話題に上がったショーンの登場でレイルはさらに気が動転しあわあわとするだけになる。

そこへカーミラが意地の悪そうな笑みを浮かべ


「実はねーレイルちゃんがショー…フゴフゴ」


ことの次第を暴露する前にレイルが神速でカーミラの口をふさぐ。


「シ、ショーンさん、今日の依頼が決まりましたよ。さあ、行きましょう!」

「?あ、ああ」


レイルの行動に疑問を覚えつつ、勢いに押されてショーンは動きだす。

その様子にレイルは安心していたが


「やっぱり好きなんだね」


カーミラの小声での耳打ちに顔を赤くするのだった。







依頼にある村落へはレイルの馬車に乗って行くことになった。スタリアから村落までは半日ほどだ。


「ゴブリンの討伐かー、最近多いな」


「そうね。ホブでもいるのかしらね!」


「嬉しそうに言うなよ…」


ショーンの言うように最近はゴブリンの討伐依頼が増えていた。カーミラの言うホブとはゴブリンの上位個体のことでゴブリンの大量発生の原因になり得る魔物だ。しかし、現状では村落の自衛で追い返すことくらいはできているので冒険者協会はそこまで危険視していない。ホブがいるにしても群れは小さく、ゴブリンの討伐依頼のどれかでホブも倒されると考えたためだ。


「あれ?」


異変にはじめに気付いたのは御者をしていたレイルだった。

道の真ん中に何かあるのだ。


「どうした?」


「えっと、あれなにかなーと思いまして」


レイルが指差すほうを見てショーンもそれを見る。


「なになにー?」


続いてカーミラも道の真ん中のそれを見た。


「何だろ?あれ」


「さあ、何だろな」


三人ともが正体の掴めぬまま徐々にそれに近づく。そして、一行は馬車から降りてそれを確かめる。


「はっ?」「えっ!」「はにゃ?」


そして、三人ともが驚きをあらわす。

なぜならそれがーー



「お腹空いた…」



行き倒れであったから。

タイトルがあってないな…


だって考えなしだから

ハッハッハッ


はい、すいません…

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