大きな大きな……?
外に出ると家の前には大きな大きな、狼が立っていました。
ストン。と靴の音がして、マジシャンのような服をした男?の人は、降りてきた。
この人は髪の毛は黄色で、ボブのような髪型をしている。顔はよく見えない。
「君が、クウ君だね?さあ、彗魔法学校に行くよ。君が最後だからね。早く乗らないと遅刻しちゃうよ。」
と言い、ニヤリと笑った。
は??まず、このでっかい狼にどうやって乗るんだよ?おいおい…。
なんて考えていると、男の人は、
「"スカイウィンダム" "サイド"」
と唱えた。
すると、クウの荷物は、パッと消えた。そして、クウと男の人の体が浮いて、狼の上にまで運ばれた。
下からは見えなかったが、何十人もの生徒が乗っていた。
「みんな、この子の毛に掴まって。行くよ。」
男の人がそう言うと、狼は、大きく飛んだ
。
クウは、いきなりのことで、体を狼の体に打ち付けてしまった。
"地味に痛いよ"
と、聞こえた。
いててて。痛いよな。頭ドンだぜ。鼻血でるかと思ったわ。
てか、誰の声だろ?めっちゃいい声じゃん!なんか、心に響いてくる声だったなー!
クウはキョロキョロと見回した。
だが、誰かわからなかった。
狼は、大きく飛んだあと空を走りながら進んでいた。
風が気持ちいい!こんな感覚初めてだ!!でも、たまに息ができなくなる。
クウは、1人で盛り上がっていた。
ウォン。と狼が吠えた。
「そろそろ着くから、準備してね。」
と男の人は言った。