最初に
おぎゃー!おぎゃー!
青い月が空に昇る日、彼は生まれた。
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「ねえねえ知ってる?青い月の日に生まれた子は、何か大きな運命を背負ってるんだってー」
小さな女の子は、悪戯な笑みを浮かべて話した。
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自分の赤子を抱いて、彼女はこういった。
"呪われた子"
と。
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くわーと大きなあくびをした。
簡単に家族構成を説明しよう。
父 フリーダー・ロン
母 エリサ
兄 エマ
姉 セラ
の5人家族
末っ子のクウは、今日で7歳!
この世界では、7歳になると必ず魔法学校に入学しなければならない。しかし、魔法の才能、または、武術の才能が無ければ、8歳に退学をするという暗黙のルールがある。
クウが、待ちに待ったこの日。
今日から世界三大魔法学校の一つである、彗魔法学校に入学します!
「クウー!早く準備しないと遅れるわよー!!!」
母が、一階から叫ぶ声が聞こえる。
そういやそうだった。着替えてる途中だった。
着替えながら、説明するよ!俺は、男。名前を聞いたら、どっちかわから無いだろー!"男"だから!
髪色は白色で、目は銀色だよー!
髪型は、整えてるんだけど、いつも、ボサボサ!と怒られるような髪型。整えているつもりなのに……
そんなこんなで、今日から彗魔法学校に入学します!
すごくたのしみだな!使い魔をたくさん持ってみたいなー!あの英雄、アリソン・ウッドさんのように。
え?しらないの?アリソン・ウッドさんのこと。結構有名なのに。
アリソンさんは、たくさんの魔物と協力して戦っていた、言われていて、ドラゴンを従えていた。という話もあるんだよ。
まあ、数百年前だから、本当かどうかわからないけどね!
よし!準備ができたから、彗魔法学校にいく
かな!
玄関に行くと母が待っていた。
「クウ、頑張ってきなさいよ。一年で帰ってこないようにね。無理だと思っても最後まで諦めないのよ。それでもダメだったら、帰っておいで。いつでも待ってるわ。あっちには、お兄ちゃんもお姉ちゃんもいるから大丈夫よね?」
とクウに言い聞かせた。
「わかったよ!頑張ってくる!行ってきまーす!!」
クウは勢いよく玄関を出た。