始まる
「だ、誰?」そこには見知らぬ女性が
「突然で申し訳ないんだけどあなた、元日本代表光合ユウ君でしょ」
「俺の事を知ってるのか」すると彼女は
「まあ、私の世界では有名だから」なにを言ってるんだと思った突然私の世界と言われても
「とりあえず聞きたいんだけど、あなたは別の世界から来たの」
「ええそうよ」(あ、ヤバイ人だ関わらない方がいいな)
「あのー俺はこのへんで」すると彼女が
「お願い力をかして、私のチームに入ってほしいの」なにやら深刻そうな彼女、表情を見てたら聞くしかないのかな
「とりあえず話を聞くよ、別の世界ってまさか異世界?」すると彼女は鼻で笑い
「ふっ、異世界なんてマンガとかだけで実際あるわけないじゃない」なんかイラッときたので帰ろうとした、すると
「待って別の世界とは私言ってないじゃない」
「ええそうよ、って言ってなかった?」すると
「ごめんそこだけ話ちゃんと聞いてなかった」(適当な人だ)
「私の世界ってなに?」彼女は自慢げに
「そりゃーあなたの平凡な世界と私の高貴な世界じゃ違うに決まってるじゃない」イラ度MAX
「よし、今度こそ本気で帰ろ」帰ろうとする俺の事を必死で引き留めようとする彼女、制服を後ろから引っ張られ
「待って、お願いよこのとおり」
(なんて力だ、完全にもっていかれそうになる)
「分かったよ、話だけなら聞いてやるよ」
「ふっ、心して聞きなさいよ」なんだろ、多分お嬢様かなにか分からないがこういう人達は上から目線なんだろうか
「いい、あなたには私の護衛をしてほしいの」
「ご、護衛?ちょっと待てそういうのはSPとかボディーガード←(一緒か)に頼めよ俺はそんな危ないことはごめんだ」すると
「大丈夫あなたみたいな何の特技も取り柄もない人でも出来るから」
イラ度MAX突破もう無理帰ろう
「ほ、ほんとに待って貴方にしか頼めないの」
「これが最後だからなとっくにイラ度はピークに達しているんだからな、一応聞くけどなんで俺なんだ、世の中他にもいっぱい人はいるだろ、そのなかで優秀な人見つければいいんじゃ」
「さっき言い方が悪かったけどあなたはドッチボール元日本代表選手だったじゃない、あなたの力がどうしても必要なの」
「悪いけど俺は肩を痛めてしまってボールをろくに投げられないから、君のやくにはたてない」すると彼女は
「でも、キャッチすることは出来るでしょ私はあなたのキャッチング能力に惚れてスカウトしたいの」
「でもドッチボールはキャッチだけじゃ当たり前だけど勝てない」
「大丈夫私がやってるのはドッチボールじゃなくドッチゲームだから」
「ドッチゲーム?」初めて聞いたぞ、なんなんだよドッチゲームって
「そうね、ルールはほぼドッチボールと一緒なんだけど違う点もいくつか、まずエリア内なら逃げる事が出来る、エリアというのは決められた会場内ちなみに練習試合なんかはお互いに決める、次に勝負方法なんだけ簡単に言うと相手の姫にボールを当てると勝ち」「姫?」
「一応女なら誰でもいいの、チーム内で相談して決めるのちなみに試合ごとに変えるのは自由だけど試合が始まればその試合中は変えるのは無理、そして、要注意なのは姫にボールを当てれるのは女だけなの」「それじゃあ俺みたいな男はキャッチのみなのか?」
「いいえ、姫を守っている男には当てることは可能だわ、しかし守っている女にはいくら姫ではなくとも当たっても無効になるの」
「要するに男は盾みたいなもんだ」
「まあ、悪い言い方をすれば、いい言い方をすると姫を守る騎士」「まあものはいいようだな」
「ちなみに人数は1チーム最低2人~最高10人まで、勿論女性は1人15歳以上45歳未満、妊婦は×、あと自称女性、心は女性も×」
「なるほどな、なんとなく分かった、であんたのチームメンバー何人いるの?」彼女は小声で
「わ、私1人」「え?なんて」
「私1人よ、なによなんか文句あんのそうよどーせボッチですよ笑いたければ笑えばいいじゃない」そう言いながらユウの方を向く
「いや、笑わない俺もあんたと同じだから」「同?」
「ああ、俺もボッチだった、元日本代表と騒がれはした、しかし肩を痛めてからは辛い毎日だ、なんの取り柄もない俺はやることを失った、そしていつまでもついてくる元日本代表の肩書き、情けないドッチが出来なくなってこうも変わるものかと思ったよ」
「そうだったの、事情も知らずになんの取り柄もないとか言って私・・・」
「いや、いい大丈夫だ、だいじょ…」ふと涙が
「泣いてるの?」
「なんでこんな話してんだろうな、初めてあったあんたに、分かった力になれるかどうか分からないけどやってみるよ」
「ありがとう、本当にありがとう」
「あんたの口からありがとうって聞けるとは思わなかったぜ」
「あんたあんた言うけど私にだって名前はあるんだからね、改めて間城あもよろしく」
「間城あもよろしくさん?」
「間城あも、よろしくさんってなによ」ふっ
「あなたが笑うの始めて見た、笑えるのね」
「当たり前だ、そもそもあんたがイライラさせたんだろ」
「あも」「?」
「自己紹介したじゃない」
「すまん、人の名前呼ぶの苦手なんだ」
「ふーん、じゃあ私あなたのことユウって呼ぶから私あもって呼んでいいよ特別なんだから」
「人のはなし聞いてたか、まあいいこれからよろしくあも」
「ええユウ・・・ん?」あもの顔色が変わった
「どうしたの?」
「どうやら敵が近づいているみたい」「て、敵?」