人生最底辺の少年。
人生ってものは、最低なゲームのことだ。
もう、わからない。
誰が自分の味方なのか敵なのか。
学校に行く度に投げつけられる「死ね」という言葉、何で世界はこんなにこんなに酷いんだよ。
俺が何をしたっていうんだよ。
陰キャラだからか?もうわかんないよ!
もう、世界の何もかもが嫌になって、だから俺は……世界に目を向けることを辞めた。
頑張ったって変わらない。
世界はどこまでも非情で冷酷だ。
もう、俺の目は何も写すことはない。だって眼球を刳り貫いたから。
痛かったけれど、今まで俺が受けてきた心の痛みに比べれば痒い程度だ。
もう、嫌だ。世界を見ることは。
耳で音楽が聞ければいい。
世界が音だけで構成されていればよかったのに。
俺の心の拠り所は、先生や両親なんかじゃない。音楽だ。
音楽さえあればもう何もいらない。
ああ、神様。あんたがほんとにいるんだったら一度顔面殴らせろ。
今日も俺は一人、心も身体も、視界も俺を構成する全て暗闇を背負いながら生きてゆく。
あと、今、自分が人生の底辺にいるって思ってるやつ。
心配するな。
俺よりは上にいる。
だから、俺の分まで這い上がって、もう俺には見えないけど、広い世界を見てこいよ。
お前らの分の不幸は全て、俺が引き受けてやる。
世界は最低なゲームの舞台だ