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17才  作者: 木下秋
9/10

☆5

 その後は乗り換え駅からまた電車に乗って家に帰った。

 途中で仁が降りて二人になる。明日の授業は……なんて話をして、明日も体育があることに気付いて二人で絶望する。しかも明日は一限だ。

 昼飯食ってすぐに体育も嫌だけど、朝一で体育も嫌だ、なんて毎週しているような話をして、だらだらと帰った。あっ、ちなみに俺も拓も仁も帰宅部だ。

 拓とも別れて自転車を漕ぎながら夕日を見つめて、平和だなぁなんて思う。

 一年生の時のように高校生活にドキドキする事も無く、三年生のように受験に悩んだりする事も無く、二年生は気楽だ。

 二年生も夏頃から受験について考え出したりするらしいけど、俺はまだ今年いっぱいは大学受験についてなんて考えるつもりは毛頭ない。

 せっかくの十七才なのだ。楽しみたい。

 今日も楽しかった。話も上手く出来たし。

 先週の土曜日、あの後美咲が来て二人は帰って行った。

 俺は一人で帰りながら「あぁ……なんて聞き間違えを……」と後悔していたが、すぐに「この話をどう面白おかしく拓と仁に話してやろう」と考えていた。

 自分の体験談を面白おかしく話して、笑ってもらうことほど嬉しいことはないだろう? 拓と仁、めっちゃ笑ってたな。

 幸せな気持ちのまま、俺は家に着いた。

 

 自分の部屋に入ってカバンを置くと、もちろん今日も宿題をする事は無くパソコンの電源を付けた。

 まぁいろいろして、時間を潰してリビングで夜ご飯を食べる。風呂に入って、仁に借りたゲームを進めた。気付くと二時だ。

 布団に入って携帯のアラームをセットする。多分起きれないだろうけど、付けなきゃ不安だ。

 授業中にあんなに寝たのに、すんなり寝れた。

 夢には田中が出てきた。

 でもこの夢の内容については、拓と仁には内緒だ。

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