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ぼっちデイズ  作者: シュウ
四章
78/128

悩むぼっちくん

悩み出すと止まらないわ気分は乗らないわで、今日一日はいつも以上にテンションが低かった。

周りも学校祭明けで初の授業ということもあって、若干めんどくさそうにしている空気が漂ってはいた。そのせいで、俺がこうして(´・ω・`)な空気を醸し出しているのも気づかれずにすんだのかもしれない。

学校が終わり、いつものように一人で帰った。

帰り道でも、イチャコラしながら帰っている同年代の高校生や、ワイワイキャッキャとしている友達集団や、静かだが楽しそうにしているオタクっぽい二人組。

いつもは感じないのに、今日はより一層羨ましく思ってしまった。

なんだかなぁ・・・

木村と付き合い始めて2週間ぐらい経つけど特に変わったこともないし、普段話す会話だって少しはオタクっぽい内容のことも話すけど、大半が無言だったりする。

別にそれが悪いってわけでもないんだけど、テンションが上がるような話もしたい。


『昨日のMAD見た!?』

『見た見た! 高速MAD増殖炉ってタグついてたよな!』

『ついてた! 毎週投稿とかマジでハンパねぇって!』

『来週はワクテカしながらパソコンの前で正座するわ』


的な会話もしてみたい。

他にも


『なぁ一緒にベイブレードしねぇ?』

『なんでだよww懐かしすぎるだろww』

『なんか昨日アニメ見てたらしたくなっちゃってさ』

『うわー。そーゆーこと言われたら俺も見たくなっちゃったじゃん』

『じゃあやろぜ! 一緒に「青龍!!」とか叫んでやろうぜ!』

『いや、それはハズいわ』

『なんでだよw』

『まぁ俺は朱雀派だから。カイ派だから』

『タカオのベイのほうがかっこよかったじゃんか!』

『ドランザーなめんなよ! じゃあ家にあるやつ持ってくからお前んちで勝負な!』

『ドラグーンの強さを見せてやる!』


とか


『いつになったらミニ四駆で公道貸し切った大会するんだろうな』

『だよな。能量子波で動かしてるんだろ?』

『そうそう』


なんてくだらない会話もアリだ。


「いでっ!」


電車を降りて、ボケーっと考え事しながら歩いてたら電柱に頭ぶつけた。

下向いて歩いてて頭ぶつけることってあるよね。あんな感じ。

おでこをさすりながら、辺りをキョロキョロして誰も目撃者はいないということを確認した。

少し後ろに吉川さんらしき人物が見えた気がしたが、見なかったことにした。

よし。だいたいクリア。

あれが吉川さんではないことを祈りたい。

そういえば吉川さんってば、前に俺のネトゲのこと聞いてたよな。教えたほうがいいのだろうか? いや、でも吉川さんのことだから『ちょっと興味があったからやってみたんですけど、意味が分からなかったでぷー☆』とかテヘペロしながら言いそう。

帰って、とりあえずマイクラの続きでもしよう。

マイクラのせいで、ネトゲのほうがおろそかになってきてる気がするけど、昨日から『所詮はネトゲ』って思うと、全然気にならなくなった。ゲームだもんね。

俺は今、ネトゲよりもマイクラの世界で自分の家を作っている方が楽しいのだ。昨日は犬小屋みたいのが出来たから、今日は別宅ということで豪華な家でも立ててやろうかと計画中だ。

こう考えると、学校に行ってなかったら、本格的に引きこもりだよな。

マイクラの世界に引きこもって生活してると、なんかもうよくわからなくなってくる。

お金が無くても、そのへんの牛とかブタとか倒せば食べ物は手に入るし、地下探検してれば珍しい鉱石とかも手に入って楽しいし。

はぁ・・・つまんないなぁ・・・

前までは結構ぼっちでも楽しかったと思うんだけどなぁ・・・

自己分析してみると、最近木村とか渡辺とかと絡むようになったせいか、したいことに幅が出てきちゃって、物足りなさを感じてるって感じなのか? 俺ってこんなに欲深い人間だっけ?


「あーっ! もうっ!! 意味わかんねっ!!」


頭をボリボリと掻きむしってフケと一緒に悩みを追い出そうとした。

でもあっさりと消えてくれるものではなく、結局ぼやーっと頭の中でふわふわとし続けた。

家の中でマイクラをしていても、マンガを読んでいても、テレビを見ていても、ゲームをしていても

『楽しくない』

そう思うようになった。


「・・・俺、どうしちゃったんだろ・・・」

ここまで読んでいただきありがとうございます。

感想とか書いていただけると嬉しいです。


完全に鬱ですね。


次回もお楽しみに!

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