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ぼっちデイズ  作者: シュウ
一章
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ぼっち語り

ここに一人のぼっちがいた。

二人だとぼっちじゃないので一人のぼっちであってるはず。

ちょっと前なら一人ぼっちって言っててもなんともなかったのに、最近は風当たりも強くなってきたからか、「ぼっち」という言葉を使うのすらためらってしまうほどだ。

そんな厳しい世の中を颯爽と生きている少年が今日も一人座っていた。


「ナレーションっぽく言ってみたけどあんまり楽しくないな」


今日も昼休みが暇だったので、いつも恒例のナレーションごっこをしていた。

今日は火曜日だからナレーションだったが、毎日違っていて、月曜日は睡眠、火曜日はナレーション、水曜日はラジオ、木曜日は二次元での自分のプロフ設定、金曜日はアーティスト風挨拶の練習。

ぼっちは一人遊びが得意なのだ。

それしかすることがない訳じゃないんだからね!

本気出せばリア充になんて簡単になれるんだけど、あんな頭が悪そうなやつらと一緒につるむなんてナイトメアモードすぎる。ノーフューチャーモードだ。

普通に考えてなんであんなに頭わるそうなの?

会話とかマジで呪文じゃん。


「ダベェ?マジデウァンヌァンダッタンドゥアッテヴァ」

「アーシモミタヨゥ!ムァジデヤヴァカッタムォン!」

「マジベェワww」


邪神呼んでるの? クトゥルフなの?はいよるの?

もしかして俺が知らないうちに日本国の言語が変わったとか?

それならマジパネェ。

あとあの群れたがる連中もよくわかんない。

一緒に居ないと生きられないのかね?

俺は孤高の狼だから群れを作らない主義なんだ。

別に出来ないんじゃなくて作らないだけなんだからね!

キーンコーンカーンコーン

そんなことを考えていると昼休みもあっという間だ。


「・・・・・・」


あれ?

俺の青春ってこれでいいのか?

ただ人間観察をし続けているだけでいいのか?

ってゆーか今日誰とも喋ってなくね?

授業でも当てられなかったし・・・

もうミスディレクションとかそんなレベルじゃねぇよ。アッサシーンだよ。アササプだよ。

こう見えても心はガンガンいこうぜなんだけどなぁ。


「なぁ! 帰りにゲーセン寄っていかね?」

「おっ。いいねぇ」

「これで今日の帰りまで頑張れるわ!」

「それフラグだから」

「そんなことねぇって!」

「「「アハハハハ!」」」


ゲーセンか・・・

ゲーセンに行って麻雀以外を最後にやったのっていつだろ?

もうゲーセンと言えば貯金箱とか言われてるけど、ぼっちからしてみればめっちゃ良いところだと思うんだよな。

例えば麻雀のやつなんかは、一人でも四人で対戦出来るし、同じ空間に同じことしてる人がいるから、なんとなく気持ちが共有できるし、たまに役満とか出すと『○○番さんが国士無双であがりました』とかニュース速報みたく流れて、一斉にキョロキョロしだすの。

あの時の優越感はたまらないわ。クセになるね。

それに・・・いや、この話はもうやめよう。

ってゆーかゲーセンって男多人数で行って何するんだ?

女連れなら一緒に行って、


『あのぬいぐるみホスィ!』

『AHAHAHA! 任せたまえ!』

『きゃーイケメーン!』


みたいな流れになるんだろうけど、男同士って・・・

はっ! まさかホモなのか!? BLですか!?

俺の知らないところでこんなにも浸透していたとは・・・

編集部の人間がホモ以外いないとか、俺の周り全員ホモとかはよく聞くけど、俺のクラスの男子全員がホモだったとは知らなんだ。

俺は違うよ? 普通に女の子好きだからね?


「はーい席つけー」


先生が入ってきた。

俺はこう見えて授業は真面目に受ける派だから途中で寝たりなんかしない。

キチンとノートを取って、キチンと先生が言ったこともメモして、何があっても誰が見ても完璧なノート作りを目指している。

もしかしたらたまたま休んじゃった隣の席の女の子が・・・名前は・・・じゃあ幸子にしよう。大魔王じゃないからな。えーと、その幸子が、


『あの・・・昨日休んじゃってノート書いてないから、その、ノート見せてもらってもいいかな?』


的な状況になるかもしれないじゃん? 

そういうときの保険と言うかなんというかさ。

とにかくノートは万全な状況を常に保っておかないといけないと思うんだ。

まぁ・・・そーゆー場合って友達に頼むよね。俺なんかに恥ずかしく頼むよりも、気軽に友達に借りたほうが良いに決まってるよね。

くそー! ノートは完璧なのに頼む本体がこれだと完璧なノートがかわいそうだ! ノートには罪なんて無いのに!

はぁ・・・なんか何もしてないのに疲れた。

もう授業のことだけ考えよ。

えーと・・・『√3+√5』はっと・・・

ここまで読んでいただきありがとうございます。

感想とか書いていただけると嬉しいです。


始まりました。

始まってしまいました。

全く違う雰囲気の物語です。


次回もお楽しみに!

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