女竜花(仮題)
女体化(人間)の逆をして見たかった、思いつきの書き出しです。
近年、人間達の現実化が進む昨今。我々幻想種の減少が著しい。
やれリアルじゃない、やれその現象は本物じゃないと妙なこだわりを持ち、目に見えない…彼らの言うのところの非現実的な事柄への想像力が目に見えて落ちている。
故に、この幻想種の減少化。
故に思う。
人間を幻想種に、竜に変えてしまえば良いと。
大きな紙をめくる音がする。見た目にして人の一軒家の扉ほど、しかしカラリと音は軽い。
その紙に記された不可思議な文字は、
女竜化
と記されていた。
幻想種の減少化による人攫い。それは遥か昔から多くの魑魅魍魎共もやってきた事だった。
攫われた人は、攫われた相手と同化したり見た目や性質が似通ってくる事が多い。
惚れた腫れたの異種族恋物語が遥か昔の事ならば、今は特例でも無い限り義務化された事であった。子孫を、後継者を残す為に積極的に異種族を受け入れる事、その為の下地として異種族には特に優しく接する事。
孕ませ、産ませ、増やせ。
増やすのは姿形ではなく、我々幻想種がいると言うプライドだ。
何重にも激しい思考は、穏やかであった彼らの世界を変えてしまった。
そして、紙をめくる竜もその影響下にあった。
「……」
見ていたのはとあるマニュアル本。名のある主なら後継者探しなどしなくても良いが、一般ドラゴンは誰の記憶にも記録にも残らない。
記憶や記録、カタチに残り、思い出し続けてもらう事こそが幻想種の寿命の基本。
竜種として生まれた本来の寿命は自然界と同期する。
山の意思が竜になる事もあれば、雲が龍になる事もある。その姿カタチは自由自在で、チカラも強大。人間界以外にも竜種とだけで恐れられていた時代もあったそうな。
紙をめくっていた竜はマニュアル本を閉じる。
手近にあった鏡を爪で2回こつくと相手のドラゴンの姿が現れこう言った。
「はい、こちら西洋型人攫い白木支店です」
どの立場で進めようか迷ってるので止めました。
・社員側
・嫁探し側
・社員兼嫁探し側
え?あらすじ?本編と内容が違う?
ごめんごめん、ちょっと匂わせてみた風にしたかったんだ。




