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36話_注目の的

久々にステータスを確認します。

実は20話ぶりだったり...。

「サクラちゃんだ。握手してもいいですか?」

「サクラちゃん、私の妹にならない?」

「サクラさん、お姉さまって呼んでも…?」

「サクラさん、今度ご飯に…。」

「サクラちゃん…。」

「サクラさん…。」

「……。」


 うう、文化祭が終わって一週間、終わらない声掛けにげんなりしている私はサクラ・トレイルである。文化祭ではSDSの主人公と出会うといったハプニング?があったがその後は特に二人と絡むこともなく私の周りを除いて平和な日々を過ごしている。


「お疲れのようね。」

「うぅー、カトレアちゃーん。」


 労いに来てくれたカトレアちゃんに抱き着く。私のことを心配してくれたのか躱すことなく受け止めてくれた。モフモフに癒される。


「今季の三龍生に勝つ実力を持っていて、殿下とか神霊との契約者のお気に入りで、伝説のガーデンと関りがある上にミスコンに優勝するほど可愛いとくれば有名になっても仕方ないわよ。というかそれで目立つなってほうが無理よ。」


 そうなのだ、文化祭のミスコンではまさかのお色気担当のSDS主人公であるレオナを抑えて優勝してしまったのだ。男性票はレオナの得票数が多かったみたいだが、女性票の大半が私に集まったのが原因らしい。

 喫茶店で執事の格好をしているのを忘れてそのまま参加したところ、可愛いとカッコいいが両立していて推せるといったような意見が多かったみたいだ。


 ガーデンについては後日に楓さんとルノアさんから説明を受けた。母のサインを求められたがそんな自殺行為はしたくないため全力で断った。賢い私はウィードさんの二の舞になるつもりはないのだ。


「さすがの桜姫も人混みには勝てないか?」

「うぅぅぅ、悪いことしてるわけじゃないから力業で逃げるわけにもいかないもん。」

「こりゃ重症だな。」


 ライアスのからかいの言葉に言い返す気力も湧かない。というかせっかくカトレアちゃんのモフモフで充電中なのに邪魔をしないでほしい。


「ま、殿下のおかげでこういった避難場所を作れてよかったな。ほとぼりが冷めるまではあまり自由に動けなそうだけどな。」

「そういうスティムは結局何もしてくれなかったね。」

「物事には限度があってな?一応助言はしただろう。」


 今回、注目され始めて最初に頼ったのは私のジト目にうろたえてるスティムだ。なぜかって?昔やった決闘の賭けの精算だ。困ったことがあれば助けるってあれ。今こそって思って頼ったのに貰ったのはシルビアに頼れとの助言だけ。ま、貴族科に働きかけて裏で終結させるように手を回してるのは知っているけど本人が隠してるみたいだからそっちは本人が言うまでは知らないふりだ。


「長くとも後三か月くらいで落ち着くと思いますよ?その後また再燃するかもしれないませんが…。」


 良いニュースと思いきや微妙な一言を付けてきたのはシルビアだ。空いている会議室を貸し切りにして避難場所を作ったり情報を操作して早く落ち着くように働きかけたりしてくれている。


「なんで三か月?…なるほど、体育祭があるんだね。」

「ええ、早ければ二か月後には準備に追われることになりますからね。そうするとサクラさんを追い回す余裕はなくなるでしょう。」


 なるほど、確かに体育祭が近づいたら科対抗戦に個人戦の準備と忙しくなりそうだ。再燃するってのは…、体育祭で目立つと今よりも注目されるってことだよね?


「体育祭が終わってもサクラさんへの注目が集まるほど平和であれば良いんですが…。」


 シルビアの呟きは魔王の存在を心配してのことだ。ライアスと二人で魔王について調べた結果、魔王の復活が三か月後に迫っている可能性が高いらしい。SDSでもそれくらいの時期に魔王の話が出てきていたから間違いない。証拠を揃えて王宮に進言したら不安を煽るなと文化祭での発表は取りやめになったとライアスがぼやいていたが仕方ないだろう。

 そんな時期に呑気に体育祭をやっていても良いのか疑問に思うが魔王について不安にさせないためにも通常の行事をいつも通り行うことにしたそうだ。一部の実力のある生徒と教師陣にのみ事情を伝えて警戒はしているらしい。


「それで、魔王が復活したときの旅は結局俺とサクラだけか?」

「本当は私も行きたいのですが…。王宮の人達が邪魔をしてきまして…。国民の安全よりも自分たちの安全の方が大切みたいです…。」

「ま、ありがちな連中だな。」

「すみません。私達以外の神霊の契約者の居場所が分かれば応援に呼びたかったのですが居場所が分からず…。」


 文化祭に二人も来ていたなんて知らなかったみたいだ。やはりこの世界はSDS七周目の世界線なのだろう。ゲームの強制力とやらが働いていそうだ。


 ―――


「一応ステータスを確認しておくかな。」


 寮の私室へと帰った私は、もうすぐで始まるシナリオに向けてステータスの確認をすることにした。


「ステータス」


 *****

 名前:サクラ・トレイル(桜庭龍馬)

 種族:ハーフエルフ(制限開放“中”)


 生命力:1500→2500(5000)

 魔力:150000→200000(4500000)〈適正:天〉

 体力:B→A (S)

 物理攻撃力:D→B (B)

 魔法攻撃力:A→S (S)

 物理防御力:B→A (A)

 魔法防御力:A (S)

 器用さ:D→C (A)

 素早さ:B→A (S)

 運の良さ:G→D (D)


 特殊スキル:ステータス、アイテムボックス、鑑定

 *****


 自分で確認して思う。かなりチートみたいなステータスだと。種族の制限開放は洗礼式後のまま変わらず“中”のままだ。何がきっかけで制限が開放されるのかは分からないがいつかすべて開放されるのだろうか?


 洗礼式の後、母以外の誰も気が付かない程僅かに薄くなったサクラの青い目(・・・)を見つつ今後のシナリオに思いを馳せた。


*****

Tips レオナとマティナ

 七龍学園のミスコンに参加していたSDSの主人公達。前話のスペシャルゲストで、今後出てくるかは未定。SDSの六周目までの世界線では学園祭にお邪魔した際にライアスと仲良くなり魔王討伐の旅に同行するが、今世界ではライアスと接触しなかったため魔王討伐の旅に出ることはない。

サクラ「モフモフ。」

カトレア「だいぶ参ってるようね。」

サクラ「モフゥ…。」

カトレア「サクラの鳴き声かしら?」





次話は明日の17時投稿予定です。


誤字脱字報告お待ちしております。

コメントや高評価を頂きますとモチベアップにつながりますので是非お願いいたします。

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