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0話_夢の世界

初めまして、作者の助谷遼です!

今作が初めての小説となります!


今話は第0話、次話が第1話となっていますがそこは気にしないでください!


面白ければブックマークと高評価をお願いします。ポチッと押してみてくださいね?

「***とは戦いたくないよ!***も同じ気持ちなんでしょう?」

「気持ちだけじゃダメなの!私は…。魔王として討伐されるならサクラに討伐されたい。」


 ***の背後に一回り大きな花が咲く。花弁が輝きだし、レーザーのような攻撃をしてくる。

 私は冷気を固めて氷を鏡のように固定してレーザーの向きを逸らす。


「魔王としての能力を制御しようよ!私達の旅でしてくれたみたいに活性化した魔物でも人を襲わないようにできるんでしょう?」

「さすがサクラだ。気付いてたんだね。でもダメなんだよ。今は良くても最後は抑えきれなくなる。私は…僕はもう人を滅ぼしたくない!もう悲鳴は聞きたくない!敵意の籠った、殺気の籠った目で見られたくない!僕はしたくてやってるわけじゃないのに!」


 悲鳴のような。拒絶するような強い***の感情と共に無数の小さな花が舞い上がる。全ての花が輝き始め、小さなレーザーを大量に発生させた。

 私は氷の鏡を増やしてレーザーを逸らし続けるが幾つかが鏡をすり抜けて足に、肩に、少しづつ傷を付けていく。

 でも、まるで小さな子が泣きじゃくるようなそんな攻撃に反撃をする気は無い。何とかして救ってあげたい気持ちが強くなる。


「救うというなら!僕を救ってくれるというなら、サクラが僕を殺して!化け物としてではなく!誰かの仇でもなく…。魔王ではなく****として、サクラの友だちとして。私を殺して。」


 ***の攻撃が止む。全てを諦めた。絶望したような感情を持ちつつ私を見つめる。

 正直、***の抱える闇が分からない。錯乱しているようにも感じるし、悪い夢と現実が混ざっているようにも感じる。


「***は誰も傷付けてない!誰かに敵視される理由もない!未来だって決まったものじゃない!なのになんで全てを諦めてるの?絶望するのはまだ早いよ!」

「サクラ。***誰も知らないけれど、この世界は**********。」


 え?私の頭に浮かんだのはSDSの一周目から六周目までの世界。魔王が王国を攻めてきて、主人公達が撃ち破る光景。


「僕が僕で居られるのはサクラが生きている間だけだ。サクラが僕の************、僕の理性として生きてくれているから僕は魔王にならずにいられる。」



「だからサクラが僕を殺さないと僕は救われない。サクラには辛い思いをさせるけど、今までの世界で僕が起こしてきた罪からサクラが救って(殺して)欲しいな。」


 繋がりが強いからこそ分かってしまう。***が言ってることに嘘はない。

 私は、私は…。一つの決意を胸に氷華を構えた。

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