金魚の幸せ
金魚の幸せなんておこがましい題ですが。要するに私の幸せかもしれません。
金魚を見てると狭い水槽でごめんなさいと思うことがありました。
4、5冊金魚の飼育本を読みました。飼い方、種類、病気への対処の仕方などの勉強になります。写真も美しいです。
金魚の幸せを考えると、庭に池でも作るべきかとまで思いました。45年生きた金魚がいて、それは池で飼われていたとか。鑑賞のあとは池で余生を送らせるのも良いですねなんて書いてあるから、もう…。池を作るには先立つものが必要で、手取り早くトロ船を買うかとホームセンターで睨めっこしたり。
14年の間に10匹の金魚を迎えていろんなことを考えましたが、結局今も日当たりの良い縁側に2つの水槽、2匹の金魚です。迷いがふっきれたのは
『金魚 長く、楽しく飼うための本』
池田書店 監修岡本信明、川田洋之助
の本の今の肩書きは前東京海洋大学学長でしょうか、岡本信明氏の飼育レポートを読んでからです。
「金魚は毎日水換えしてあげれば、体高の2倍ほどの水深がある、どんな入れ物でも飼えますよ。」
そう書いてありました。実際デシケーター(!)でオランダ獅子頭を飼ってる写真が載ってました。権威や肩書きに弱いんでしょうか私。なんだ、いいやと思いました。
さて、寒くなると金魚の水槽にはヒーターが入ります。金魚の快適温度18度に水温を保ってくれる便利なものです。11月になると朝、晩冷え込みますから注意が必要です。私はぶくぶくと着膨れしながら暖かい昼間にひっくり返ってながめるようになります。
名前を呼ぶと一応、反応しているみたいだし、マルちゃんに餌をあげると急に雅が暴れだすので、見えてるし餌は分かってるみたいだし赤いし綺麗だし。幸せなので、私は金魚派です。
たまに発見する猫の毛、チョコがたまにどうにかしてこの縁側に入り込んでいるという事ですから、それがストレスとなって雅、マルちゃんの寿命が縮まらないことを祈ってます。
※デシケーターとは実験器具です。ガラス製で試料を乾燥して保存するのにシリカゲル等をつめたりして使います。減圧して使う事もあるので、頑丈な分厚いガラス製で見た目は丸いですが、底はがっちり安定してます。拙作『コバルトとヨウ素』で、戸村くんがこれで何かクッキングできないか考えてました。海苔がしけた時とか良いですよね。ラスクとかいけますかね。
次回は亀です。時々亀なので、短めになるかもです。