猫の日によせて〜くろ とは
前回のエッセイで買ったというフードボウル、言い忘れましたが、模様が黒猫です。うちの猫も黒猫で名前はチョコであります。はい。
不吉とか映えないと言った理由で捨てられたり、養子縁組率が低く殺処分数が多いと言われる黒猫。わざわざ黒猫の日があります。イタリアが11月17日、アメリカが8月17日、イギリスが10月27日とか。
私も海外由来らしい「黒猫が前を横切ったら不幸になる」という迷信をちょっとだけ信じてました。
家人は私と会う前に黒猫を二匹家族にしていたようでむしろ黒猫派でした。家外を自由に行き来していたその最初の黒猫、名前はクロ(ちなみ二匹目もクロ、三匹目の黒猫になるチョコもクロと兄弟に紹介してる瞬間を私は見た!)近所の茶トラ猫に絡まれてそのまま一緒に車に跳ねられ最後を迎えたとか。他に三毛猫がいたことがあるとやらで、やたら発言権のあるこの家人は「猫はミケかクロじゃ無ければ飼わない。絶対茶トラはダメ」とのたまいます。
私は縁があれば拘らないぞ、とこの発言を聞くと物申したくなります。
さて、猫の模様の話ですが、黒猫の日があるほどの過去がありますが、日本では福猫とされているためか、結構、黒猫模様ってみかけます。単色でアクセントになりやすいのでしょうけど、その気になれば、黒猫帽子、トレーナー、スカート、靴下、リュック、手袋など全身黒猫コーデができそうなぐらいです。洗濯バサミを入れるのもゴミ箱も黒猫だったり。
しかし、私はエンジェルマーク(黒猫の一部の白い毛、これがあれば悪魔の使いとして虐待されずに済んだという)以上に白い部分があればそれはクロとは違うと言いたいのです。たまたまそのキャラにクロと名前をつけて売っているのかもしれないけど、お腹が白くて肉球がピンクであればそれはハチもしくは白黒猫であり、クロと書いて売らないで欲しいとお店でぶつぶつ独り言を呟く不審な客です。勝手な偏見ですが。
私にとっての黒猫とは、「もうどーしてこんなに真っ黒なの!目をつぶってたらどこが頭かお尻かわからないじゃない!あー肉球まで黒いんだから!きっとお腹の中まで真っ黒なんでしょうねぇ〜」であり、脱ぎ捨てられた服か黒猫か遠目では見分けがつかなかったり、暗闇に紛れ込み目だけが光るさながらホラーの様なその黒を愛しく思ってしまう、ものであるのです。
あ、私、前述のように、ご縁があれば猫の容姿にこだわりなど決してありませんよ。本当に。




