カメが先か水が先か
カメリーヌが名前となりましたが、いまだに呼び名はカメの事が多いです。
外に亀の水槽を出すとすぐに魔緑になるという話(第28話参照)を書きました。ある日の掃除の話を。
カメリーヌの水槽は横長でもちろんガラスで外の蛇口までは段差がある所を運ばなくてはいけなく2人がかりでの掃除となります。
カメリーヌの名付け親の指名が大抵柴著粉なので、しぶしぶ付き合っておりますが、ある日別の家人になりました。
家人は名付け親の掃除の仕方に合理性を唱え始めました。
「空の水槽なら1人で運べるだろ、1人で掃除できる方がいいだろ」
いつもは
①亀をバケツに入れ、
②甲羅干し用の石(もちろん掃除の度にたわしで洗って戻します)をどかして
③魔緑水をその場で捨て
④水槽を蛇口まで運びます。
⑤きれいに洗った水槽に水を石の陸地ができるくらい入れ
⑥運んで
⑦石、甲羅を綺麗に磨いた亀
の順です。
家人は⑤からの手順に次の様に変更を要求しました。
⑤綺麗になった空の水槽を運び
⑥石
⑦水をバケツに汲んで水槽まで運んでいれ
⑧亀
ここでバケツ一個問題が発生しました。水槽から出されたカメリーヌが入ったバケツしかないわけです。そしてこの時の掃除コンビはお互い短気。次回新しくバケツを買うとか別の水を汲む容器を考えるとかは思わないらしいのです。
「石の上にカメ置いとけばいいじゃん」
⑥⑧⑦の順にすればバケツ一個で構わないとなりました。
「カメなんか石の上にしばらくいるさ。その間にささっと水入れれば良いじゃん。」
そこはそうはいかないのがカメリーヌ。
甲羅を磨いてもらってからもしばらく狭いバケツでわさわさしていたカメリーヌは石の上、いつもの水槽に戻されると、喜びいさんですぐに水へダイブ……水が無い。
慌ててバケツで水を汲んで入れると、ここからが
家人「流れるプールみたいで喜んでんじゃん、カメ」
名付け親「カメリーヌ頭しまって手足でバランスとりながらあ〜れ〜って感じで流れにのまれてて可哀想だったよ。」
見解の相違があるようで。てか、水の入れ方まで短気な2人……
大丈夫です。カメリーヌは今日も元気です。




