金魚の水槽にゴキブリ
食事中の方にはスルーして頂ければと致し方なくクライマックスを題名にいたしました。
朝、金魚の餌をやりにいった家人から
「雅(らんちゅうの方)の水槽にゴキブリが浮かんでいるー」
今、まさに朝ごはんを食べようとしていた雅の飼い主にすぐさま指示を
「飼い主、早く始末してきなさい!」
「ご飯中なのにー。どうやって取ればいい?」
「割り箸でいけ」
割り箸を片手に飼い主は慌てて向かいます。そして悲鳴。
おかしい。ゴキブリくらいで悲鳴をあげるような柔な育ちでは……
「生きてるー!箸むりー!」
ああ、そう。
「ビニール袋で取れ」
ぽんと丸めたビニール袋をそちらの方へ投げてやれば、ほどなくして透明なそこに水とともに黒い物体をいれて戻ってきました。
「箸でつかもうとしたら、生きててさ、また、その足が食べやすそうと思ったのか雅がハムハムしてて、ゴキブリが逃げようとするという、あのさ、箸で掴みそこなって、奴が覚醒しちゃったら、生きてるもん逃げちゃうよ?無理っていったの正解だったでしょ?」
悲鳴は雅がゴキブリを食べようとしたのを見てあげたらしいです。
雅はらんちゅうという品種で、背びれがなく頭に肉瘤があり丸っこい金魚であります。口が下についているので浮揚性ではなく、沈降性の餌を与えるようにと飼育書にも、かのウィキ様にも買いてあります。
が、沈降性の餌が沈むのを待ちきれずに食いついてきたり、今回も浮かんでいるゴキブリの足を食べようとするなど、かなりアグレッシブであります。無い首を捻りながらいや身体全体を捻りながらでしょうか、水面のものに喰らいつく様にはいつも元気を頂いております。
「残酷な金魚の雅、ゴキブリの足をはむはむ〜」
カメリーヌの飼い主がかの有名なエヴァンゲリオンの曲に合わせて歌ってようが、可愛いは正義でしたね。




