金魚すくい
過去に1匹だけ、金魚すくい出身の金魚を飼ってました。なんか不思議な見た目の金魚でしたね。さくらでめらんちゅうという品種名ではないかと推測してました。
縁日や祭りなどで行われる金魚すくい、実は一度もやった事がありません。子どもの頃から不器用だと言われていたせいで損しかしない気がして勝負して取るみたいな事をやらないでいました。大人になって、こっそり宝石すくいをやってみたら案の定たくさんとれない人でした。
それが、金魚を飼うと掃除の度にもちろん破れない網でですが、金魚をすくうもんなんだなと思いました。最近はすっかり家人に任せっきりの金魚すくいと水槽掃除ですが、何度やっても金魚をすくうのはドキドキします。引き上げた瞬間くるしそうですし、暴れます。移し替えに失敗して床に落としてしまったらとか心配しまくりです。綺麗になった水槽に無事移せると終わった充足感でほっとします。ですが時には、鱗が剥がれたり、尾びれが切れてしまうことも。
鱗が剥がれた金魚はらんちゅうの雅です。むちむちと結構大きく育った雅のために大きい網を買い直したわけですが、雅は前進しか知らないみたいです。
金魚を網ごとそっと水槽に入れるとそのうちに金魚は網から出ていくわけですが、雅は、ひたすら網に向かって前進。バックしてくれないんです。仕方なく網を動かすと更に突進してくる。で、網を剥がすときに事故が。
鱗が剥がれたと聞いた時はそのキラキラしたカケラを見て悲鳴をあげました。
「雅、大丈夫?痛くない?なんか薬入れる?」
安売りの花鯛の鱗をガシガシと「これがあると食感が悪いからね。鯛は骨がねー」呟きながら剥いでいたくせになんたる違い。
尾びれが切れたのは平賀琉金のマルちゃんです。平賀琉金とは平賀養魚場産の琉金であります。色と形が美しいのですよ。尾びれも特徴的なのにそこが切れるなんて。
梅雨入りしたとか、ニュースになりだんだんと暑くなってきました。金魚を新しく迎えるのにおすすめの季節となりました。何故おすすめかというと、うちでは秋、冬に金魚を迎えるとすぐに病気になって亡くなってしまう事があったからです。
で家人がいきなり
「やっぱり、金魚すくいとかは夏のお祭りでよく見かけるわけだから、金魚を買うにも季節というものがあるのだよ。7月とかに買うのが元気で長持ちする気がする。」
と言いきりました。それ以来は冬に金魚が亡くなったとしても空の水槽を寂しく眺めながら夏を待ちます。今夏は水槽2つの金魚が元気なので新しく迎える事はありませんが、夏になると「金魚良いよ。」とついおすすめしたくなるのです。
是非皆さまも楽しき金魚生活を。




