チョコと蜜蜂
虫は大嫌いです。小学生の頃理科のテストで幼虫を扱った所は潔く0点。昆虫の頭部を「ずぶ」って読んでました。ずっと虫のいない世界で生きていたかったのですが、人生はままならず、田舎暮らしとなりました。
無農薬の野菜を調理する毎日。白菜をめくるたびに「こんにちわ」する白い幼虫。ピーマンを割ると虫の排泄物と黒いか緑色かの幼虫。無表情に対応できる自分に大人になったと感じています。ゴキブリも叩いて殺せます。そして運良くまだ蜂に刺されたことのない私は、家の中に迷い込んだ時は出すか確実に殺るかの蜂始末人であります。
私の戦友は猫のチョコです。猫の耳の良さには感服します。あの無音のムカデをみつけてくれるのですから。無駄に不穏な存在感を放つムカデは出会ってしまったら咬まれる事を考えると確実に仕留めたい生き物です。私は専用トングで掴み外の水いっぱいのバケツで水死させてます。このトングを取りに行ってる間に見失うのですが、チョコがいれば大丈夫。長い尻尾をゆらしながら見つめている先にムカデはいます。
チョコより早く見つけなきゃまずいのはカメムシです。カメムシは刺激しないようにハエ叩きに優しくのせて外へポイ。
虫との戦いも冬はひとまずお休みです。冬、大好きです。白菜で越冬している白い幼虫さんくらいですから。
この寒い日に洗濯物に蜜蜂が紛れ込んでました。羽音がすごい。帽子を被ってハエ叩き片手に追います。そう言えば、チョコ生息区域での蜂出現は初めてかもしれない、チョコは黒猫だから全身急所だ!どうする?
チョコ逃げ回ってました。上へ下へドタンバタン。そこにはムカデに立ち向かうあの勇敢な姿はありませんでした。戦線離脱されました。1人で戦いましたとも。ただ寒いから動きが鈍く姿を見失うこと3時間。寒くなってエアコンを入れると窓辺から再び羽音がして無事始末しました。チョコ刺されなくて良かったです。




