弓戦姫
※短めです
「お父様 勇者航太の旅に私もついて行っていいでしょうか?」
マリナは何を言っているというか危険すぎるそんなことに巻き込む訳にはいかない
「ふむ なるほど よし 許そう」
「ありがとう お父様」
だがオレが何か言う前に目の前の王様は簡単に許可を出してしまった
自分の娘を危険な場所に簡単に出すなんて何を考えているのだろう
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「お兄 心配しすぎだよ〜 大丈夫だから〜」
「いや 危険だ オレはマリナ達に傷ついて欲しくない オレと一緒に来るより城に居た方が安全だろう」
そうだ争いが起きているこの世界は危険だ
でも戦闘が避けられないオレの側にいるよりも城の中で守られている方が安全だ
「えへへ〜でもね 城の中にいても お兄の側にいても私達は絶対に戦うよ?」
「え…どうしてだ?」
戦うとはどういうことだ?
「ふっふふ〜ん 気になるならば 教えよ〜う
そう私達は姫でありながらもこの国の為に戦う戦士っ!そ〜の〜名〜も弓戦姫っ!」
二人がどこからともかく取り出した弓を持ち背中合わせでポーズを決める
何度もやっているポーズだからなのかとても様になっていた
「つまり 私達は戦えるから大丈夫だってか?」
「そうだよ すごいでしょ〜」
と二人揃ってドヤ顔をしている
でも…だがな…
「戦うだけなら誰でも出来る。危険なことに変わりはない」
それでもオレは二人が戦うのに反対だ
「うぐぐ もうっ!頑固なんだからっ!とりあえず一緒に戦ってみよ?そうすれば考えが変わると思うよ〜?」
自信満々にマリナは言い切った
「わかったわかった一回だけだ それでオレを納得させてみろ でも絶対怪我だけはするな
怪我したり マリナ達が戦えないとオレが判断したら もう二度と戦闘なんてさせないからな」
「うん 任せてっ! 絶対認めさせてあげるんだからっ!」
やれやれ 本当に大丈夫なんだろうな?