プロローグ
初投稿です
オレだけがなぜ生きているのだろう
幾度となく考えた、けど納得のいく答えなど見つかるはずもなくただ後悔だけを募らせる あの時もうすこしはやく……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「航太〜 遅いよ電車に乗りおくれちゃう」
「そうだよ お兄 後1分しかないいそがなきゃ」
「こくこく」
「ちょっと待て希奈と照お前ら荷物を自分でもてよ この状態で間に合うか?荷物を自分で持っているマチを見習え!」
「え〜家出る時から持ってくれてるじゃん
あとちょっとがんばれ 航太ファイト〜」
「お兄 あと一息だよ 我慢してね」
オレこと牧野航太はデカいリュックサックとキャリーバック2つを持って妹の希奈とマチ 幼なじみの夜野照と走っている。
今日から2泊3日の修学旅行だっていうのに妹二人と幼なじみが朝からバタバタしていたので出発時間が遅れてしまった
しかも希奈と照は時計を見て焦ったのか荷物を置いたまま走り出してしまい仕方なくオレが荷物を持って追いかけて今に至る。
「‥‥…がんばって」
マチは口下手ながらも応援してくれている
…可愛い妹だ 兄の苦労を労ってくれる
希奈とは大違いだ
「ぎりぎりせーっふ!航太、希奈、マチもさっさと乗りなさいっ! しまっちゃうわよ」
照、希奈、マチと順番に乗り込み それに続こうと足を踏み出して…
盛大に足をすべらせてこけた。
瞬間目の前でドアが閉まり電車が発車する
「…………」
あまりの出来事に茫然としているとポケットのスマホが鳴りだしたので通話にする
「何こけてるのよ!アホ航太 学校から出るバスは遅刻者の為なんかに時間をずらさないんだからねっ!」
照は大激怒だ さすがにこれは仕方ない
「ごめん 三人はバスで行ってくれ オレは新幹線で行くから 先生に言っておいてくれ」
「うぐ〜バスの中でのレクリエーション航太と一緒じゃないとつまんない〜バスでの移動中も修学旅行の一環だって先生も言ってたし〜」
「この時間からじゃもう間に合わないから諦めろ。バスで三時間で着く所だから またすぐ会えるからじゃまた後でな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの時はそう思っていた すぐ会えるって そう思っていたのに……
クラスメイト32人を乗せたバスは大爆発を起こし生存者は一人としていなかったらしい