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つまり養ってくれるってことですか?  作者: なおほゆよ
番外編
48/52

無人島でしりとりするだけの話

無人島でデスゲームしていた時のある日の話。久しぶりに特に内容は無いの話を書きたかったんや。

島のある日の出来事


ニート「しりとりやろうぜ」


JK「別にいいけど…普通にしりとりするの?」


ニート「いや、普通のしりとりじゃつまらないから、限定しりとりにしよう」


ショタ「限定しりとりって?」


アパレル「例えば可愛いもの限定しりとりだったら、可愛いものだけでしりとりしなきゃいけないの」


ショタ「面白そうだね」


JK「それで、何限定にするの?」


ニート「うーん…なんか面白そうなのない?」


ビッチ「ニートに足りないもの限定しりとりとか」


ニート「やめろよ。だいたいのもの足りないんだからほとんど普通のしりとりになっちゃうだろ?」


JK「まぁ、物は試しで一回やってみようよ。じゃあ『しりとり』の『り』でアパレルからどうぞ」


アパレル「それじゃあ…『リクルートスーツ』」


JK ビッチ「あぁ、確かに」


ニート「ハモるなよ。それにスーツは持ってたからな。足りなかったのは自身の能力の方だからな」


アパレル「それは言ってて悲しくならないの?」


ニート「事実だから致し方ない」


JK「それじゃあ次は私ね。『リクルートスーツ』だから…『通信教育』」


ニート「通信教育でもいいから高校卒業しとけってことか?」


JK「そんな感じ。じゃあ次は『通信教育』の『く』でショタ君の番ね」


ショタ「『苦学』…かな?」


ニート「…7歳児に苦学が足りてないとか言われる俺の気持ちが分かるか?」


ビッチ「私はニートじゃないから分からない」


JK「じゃあ次は『苦労』の『う』でビッチの番ね」


ビッチ「『生まれ持った才能』」


ニート「やめろおおおおお!!!!。しりとりってこんな風に人をズタボロに傷付ける遊びじゃないだろ!?」


JK「まぁ、確かにこのしりとりは酷いね。…ノリノリでやってる私がこんなこと言うのもなんだけど」


ニート「もっと誰も傷付かない優しいしりとりにしてくれよ」


JK「それだったら逆にニートが持ってるもの限定のしりとりとかどう?」


ニート「うーん…まぁ、それならいいかな」


JK「そういうわけで、『生まれ持った才能』の『う』でアパレルからどうぞ」


アパレル「『う』…『ウザ…』じゃなくて…」


ニート「『ウザ』?。もうその後に続く言葉なんて一つしか思い付かないんだけど?。ハッキリ『ウザさ』って言ったらどうなの?」


アパレル「さすがに相手がニートでもそれを言うのは心苦しくて…」


ニート「なるほど、『ウザさ』って言おうとしたことは否定しないのね」


アパレル「そういうわけで『胡散臭さ』で」


ニート「『胡散臭さ』も同じくらい傷付くんだけどなぁ…」


JK「それじゃあ次は私ね。ニートが持ってる物で『胡散臭さ』の『さ』だから…」


JKはそう呟くと腕を組んで真剣に考え始めた。


それというのは、一応は幼馴染なのだからなにかニートをフォロー出来るような言葉を言いたかったのだが、『さ』から始まるそのような言葉が見つからなかったからだ。


そしてそのまま5分くらい考え続けた後、JKはハッと何かを閃いて言葉を叫んだ。




JK「『鎖骨』!!」




ニート「え?『鎖骨』?。なにそのチョイス?。一応幼馴染なんだからもう少し俺が喜びそうな言葉を選べないの?。五分も考えてそれなの?」


JK「ニートが持ってて『さ』で始まる一番良いものを考えた結果、鎖骨となったんだよ」


ニート「さすがにもうちょっとマシなものがあるだろ!?。……あるよね?」


ビッチ「言うほど他に何かあるの?。あとは『冴えない脳みそ』くらいしかないでしょ?」


ニート「だからやめろおおおおおおお!!!!!。これじゃあさっきのしりとりとダメージ量が変わらないだろ!?」


アパレル「まぁまぁ、とりあえず一巡するまでは続けてみましょ」


JK「次は『鎖骨』の『つ』でショタ君の番ね」


ショタ「えっと…『つ』だから…『強がり』!!」


ニート「…俺ってそんな強がりかな?」


JK「ん〜…強がりと言えば強がりかも」


ニート「そう?」


JK「ほら、今だって散々ボロクソ言われてるのにそんなに傷付いてなさそうな感じがするし」


ニート「それは心の傷が目に見えないだけだと思うが?」


JK「まぁ、それは置いといて…しりとりの続きをしようか」


アパレル「一巡で終わりだから、最後はビッチの番で終わりね」


JK「それじゃあ、最後は『強がり』の『リ』でビッチの番ね」


ビッチ「『リ』でニートが持ってるものでしょ。…あ、そうだ、アレがあった」


JK「なに?」


ビッチ「『リクルートスーツ』」


ニート「おぉ、ラストで綺麗にオチがついた」


アパレル「ファインプレーね」


JK「この調子で最後にもう一巡だけ限定しりとりをやろう」


アパレル「いいけど、お題は?」


JK「お題は…『田中さんが好きそうなもの』で」


ニート「好きそうなものっていうことは、憶測で判断していいのか?」


JK「別にいいでしょ、田中さんだし」


ニート「まぁ、それもそうだな、田中さんだし」


アパレル「それじゃあ私からね。『リクルートスーツ』の『つ』だから…『妻の手料理』とかかな?」


JK「ああー、好きそう、田中さんだし」


ニート「奧さんのこと愛してそうだもんな、田中さんだし」


ビッチ「奧さんに尻に敷かれてそう、田中さんだし」


JK「次は私ね。『妻の手料理』の『り』だから…『理科』」


ニート「そういえば研究者って言ってたもんな、田中さんだし」


ビッチ「そうね、理系らしいからね、田中さんだし」


ニート「でも田中さんって初期設定では機械音痴だったんだろ?。それなのに研究とか出来るのか?」


JK「どうなんだろうね」


ショタ「次は僕だね。『理科』だから…『カステラ』!!」


ニート「カステラ好きなの?田中さんって」


ショタ「甘いものが好きだって言ってたよ」


アパレル「甘党なのね、田中さん」


ビッチ「本当に甘いのは自分自身のくせにね」


ニート「まったくだ」


ビッチ「次は私ね。『カステラ』の『ら』だから…『ラッコ』」


ニート「田中さんってラッコ好きなの?」


ビッチ「ラッコというより、動物全般が好きそう」


ショタ「田中さん、動物好きって言ってたけど、アレルギーだから触れないんだって」


アパレル「可哀想に…」


ニート「それにしても、ショタはよく田中さんのこと知ってるな」


ショタ「毎日電話でお話ししてるからね」


JK「ショタ君はもう立派な田中さんについての博士だね」


アパレル「そうね、ショタ君は田中博士ね」


ニート「田中博士って…なんかいろいろややこしい名前だな」


JK「さて、それじゃあ最後にニートの番だね」


ニート「え?このしりとりって俺も参加してるの?」


JK「当たり前じゃん。そもそもしりとりやろうって言い出したのはニートでしょ」


ニート「そういえばそうだったな。…イジメのようなしりとりしかやってなかったから忘れてたわ。…っていうか、田中さんの場合は好きな物のしりとりなのに、俺の場合はなんであんな酷いしりとりだったんだ?」


ビッチ「オタクでニートの好きな物のしりとりなんてサブカル的な物しかないんだからそれでしりとりは難しいだろ」


ニート「それもそうだな」


JK「それでしりとりの話に戻るけど、『ラッコ』の『コ』だよ、レンジ」


ニート「『コ』…『コ』…『子供』」


JK「子供かぁ…。確かに田中さんは子供好きだろうけど…」


ビッチ「普通のこと過ぎて話の最後には相応しくないわね」


ショタ「これじゃあ話のオチとして弱いよね」


アパレル「やり直しね。『子供』の『も』でもっと最後に相応しい言葉にしなさい」


ニート「そんなハードルの高いことを言われてもなぁ…。そうだ、こういう時は田中さんに電話して直接聞こう」


携帯を取り出して田中さんに連絡するニート。


ニート「もしもし?田中さん。田中さんの『も』から始まる好きな物ってなに?」


田中「藪から棒にどうしたんだ?」


ニート「いいから答えてよ」


田中「いきなりそんなこと言われてもなぁ。『も』…『も』…そうだ、『モンブラン』とか好きだぞ」


JK「『モンブラン』…綺麗に『ン』で終わったわね」


アパレル「さすがね、田中さん」


田中「え?なにが?」


JK「素晴らしいオチだね、田中さん」


田中「え?だからなにが?」


ビッチ「伊達に田中さんやってないわね」


田中「え?ま、まぁな」


ショタ「すごいよ、田中さん」


田中「え?う、うん、ありがとう」


ニート「俺が認めただけのことはあるな、田中さん」


田中「だからなにが!?」

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