星と花火とこの島に誓う 前編
前回のあらすじ
髪切っただけやん。
人物紹介
とりあえずビッチがツボを刺激されて身も心も美少女のヴィッチさんに転生する設定を覚えてればいいかな。
ニート「もうすぐ…夏が終わるな」
JK「確かに…もうすぐ9月だね」
ニート「今年の夏はいろいろと濃厚だったなぁ…。島に来て、海で遊んだり、山で遊んだり…。でも、まだなんかやり残したことがあったような…」
係長「そういえば…まだ花火はやってなかったよね」
ニート「そっか…まだ花火はやってなかったな…」
JK「うん、夏のイベントと花火は切っても切り離せないよね」
ニート「そうそう、花火をやらずして、夏は終われないからな」
イケメン「アウトドアな遊びに対してニートにしては、随分と積極的じゃないか?」
ニート「そりゃそうだよ。世の中のアニメを見てみれば分かる通り、花火なしで青春は描けないだろ?。むしろ、花火を出してればそれで万事解決するくらいの魅力が花火にはあるだろ」
係長「確かに、フィクションにおいて花火は青春の代名詞みたいなところがあるしね」
ニート「まぁ、ただ実際は…花火を一緒にするような女の子がいないから、ただの火遊びで終わるんだけどね」
犯罪者「フィクション内で現実の話をするのはやめろ」
ニート「そういうわけで花火をしようぜ」
ヴィッチ「いいですね、花火。私も是非、ご一緒させてください」
ショタ「わーい!花火だー!」
アパレル「浴衣があれば、ついでに着たいわね」
JK「で、肝心の花火はどうするの?」
ニート「我らがチョロイン、田中さんにお願いするとしよう」
早速ニートは田中さんに電話をかけた。
ニート「もしもし?田中さん。花火と浴衣を送ってくれ」
田中「…わかった、今日の夜までには届けよう」
ニート「あれ?。いくら田中さんがチョロインだからって、さすがにチョロ過ぎやしませんか?。普段はショタが出てくるまでは粘るだろ?」
田中「…まぁ、いろいろあるんだ。他に何かいるものはないか?」
ニート「えっと…じゃあネットをくれ」
田中「それ以外で」
ニート「じゃあ、俺に彼女をください」
田中「それは自分で手に入れろ」
ニート「今日はどうしたんだよ?。なんかやけに元気無いじゃん」
田中「いろいろあるんだよ…。先に謝っておこう、すまないな、ニート」
ニート「なんの話だ?」
田中「頼まれた物は夜には届けよう。…じゃあな、ニート」
それだけ言い残すと、田中は通話を終了した。
ニート「どうしたんだろ?田中さん」
イケメン「様子が変だったのかい?」
ニート「なんか…元気がなかった」
アパレル「サイフでも落としたとか?」
係長「娘が反抗期とか?」
ヴィッチ「生理痛なのかしら?」
ニート「いや、最後のはおかしいよね?」
その日の夜…。
ニート「みんなー!TANAZONから荷物が届いたぞ!」
JK「AMAZ○Nみたいに言うのやめて」
係長「そういう君も、伏字が意味を成していないよ?」
ニート「花火なんていつぶりだろうなぁ…」
係長「前に島に居た時はやらなかったの?」
ニート「んん…どうだったかな…やったような記憶はあるんだけどなぁ…」
犯罪者「とりあえず、みんなを呼んで準備しようぜ」
ニート「…あっ!。チャッカマンとかライターとかが入ってないじゃん!。田中さんも準備が悪いなぁ…」
イケメン「まぁ、火の元くらい僕らで用意しよう。田中さんに頼ってばかりじゃ悪いしね」
ヴィッチ「はい、私達も自分で出来ることは自分でしましょう」
アパレル「火起こしくらい、もう朝飯前だしね」
ショタ「花火届いたの!?」
みんなが準備をしている最中にやって来たショタは目を輝かせながら花火を見つめた。
係長「そんなに花火が好きなのかい?ショタ君」
ショタ「うん!大好きだよ!」
犯罪者「女性陣は浴衣も着るのか?」
JK「もちろん」
アパレル「せっかく田中さんが届けてくれたものね」
ヴィッチ「上手く着こなせればいいのですが…」
イケメン「…大丈夫だよ、浴衣姿楽しみにしてるよ」
ヴィッチ「そんな…照れますわ…」
女性陣3人はそれぞれ浴衣を持って着替えるためにその場を去って行った。
犯罪者「ニートは女子の浴衣姿についてどう思うんだ?。…特にJKの浴衣姿とか」
ニート「い、いや、べ、別に期待とかしてないし!」
係長「いまさら隠さなくてもいいよ。なんなら今日、告白するチャンスでも作ろうか?」
ニート「い、いや、いいって、そういうの。そんなんじゃないんだって」
イケメン「女性に告白するなら花を添えた方がロマンチック。そしてその花が、空に輝く花ならなおのことロマンチックと思わないかい?」
ニート「だ、だから、別に俺は…」
ショタ「JKのお姉ちゃんのこと、ニートのお兄ちゃんは好きじゃないの?」
ニート「そ、それは…」
犯罪者「顔を赤くするくらい誰かを好きになれるっていうのは幸せなことだぜ」
係長「そうだよ。歳をとってから胸がときめく時なんて、不整脈のときくらいだからね」
ニート「で、でもさ…」
イケメン「まぁ、ニートにはニートのペースがあるんだ。そんなに急ぐ必要もないでしょ」
ニート「そ、そうだよ。俺はもっと外堀を埋めて、じっくり確実に攻めたいんだよ」
イケメン「外堀を埋めるのは大事だ。…でも、遅すぎて後悔する、なんてことはよくあることだから気を付けてね」
そして、ちょうどその時、着替え終わった女性陣が到着した。
アパレル「お待たせ」
係長「おぉ!みんな似合ってるよ!」
犯罪者「やっぱり浴衣姿はいいな」
イケメン「ひときわ綺麗になったね」
ヴィッチ「そんな…照れますわ…」
ショタ「みんなかわいいね!」
アパレル「ショタ君、褒め上手ね」
ヴィッチ「そうですわね、将来有望ですわね」
JK「それで…レンジの感想は?」
ニート「いや、えっと…その…に、似合ってんじゃん」
係長「もっと素直に言えばいいのに」
犯罪者「そうだよ。素直に好きだって言えばいいのに」
JK「え?」
ニート「フアアアアアアアアアアアアアァァァァァ!?!?!?」
JK「え?ニート?」
ニート「なんでもない!!なんでもないんだからね!!」
JK「急に奇声をあげて、どうしたの?。なんか変な物でも食べた?」
係長「暑さにでもやられたのかな?」
犯罪者「君という太陽の暑さにでもやられたか?」
ニート「もう黙れヨォォォ!!!。お願いだから黙って下さいよぉぉぉ!!!」
アパレル「虐めるのはこの辺にして、早く花火を始めましょう」
イケメン「うん、さすがに可哀想だよ」
JK「結局、なんの話だったの?」
ニート「いや、大したことじゃないから!。全然大したことじゃないから!」
JK「…まぁ、そう言うならいいけどさ」
JKは気にはなったが、それ以上言及することもせずニートの元から去って行った。
係長「彼女が難聴系ヒロインでよかったね」
ニート「本当に聞こえなかったのかな?。実は聞こえてたりしたらどうしよう…」
犯罪者「そんなに気持ちを知られるのが嫌か?」
ニート「当たり前じゃん!。好意を持ってるのがバレて、気持ち悪いとか思われたら、もうその日のうちに入水自殺したくなるよ!!」
イケメン「確かに、告白するのは恥ずかしことだし、失敗するリスクがある。でもね、人間っていうのは、好意を持たれている相手を好きになりやすいものだからね。告白することは、そのリスクに見合う価値があると思うよ」
ニート「それはそうなんだけどさ…そもそも俺は別に告白したり、付き合ったりしたいっていうわけじゃないんだよね。いまの関係でも十分っていうか…」
犯罪者「でも、早い内に自分のものにしとかないと、他の男に取られるかもしれないぞ。そしたら、いまみたいな関係は難しいと思うぞ」
係長「そうだね。いまはライバルがいないから焦りを感じないだろうけど、いつどこからライバルが現れるか分からないからね」
ニート「大丈夫だろ、この島にライバルなんていないし」
イケメン「じゃあ、僕がライバルになろうかな」
ニート「え?」
犯罪者「それなら俺もライバルになろう」
ニート「え?犯罪者まで?」
係長「僕もライバルになるよ」
ニート「え?。妻子がいるのに?」
係長「島での関係ならバレやしないよ」
ニート「み、みんな冗談キツイよ」
犯罪者「改めて考えるとJKってかわいいよな」
イケメン「うん、可愛い可愛い」
係長「デリカシーに欠けるところもあるけど、明るく振舞ったり、素直なところが好感持てるよね」
犯罪者「うんうん。年齢差を考えると、倫理的では反するかもしれないけど、恋愛に倫理も理屈もないからな」
係長「うんうん、女子高生が嫌いな人なんていないしね」
ニート「え?じょ、冗談だよね?」
犯罪者「っていうか、ぶっちゃけ若い子とヤレるならもう相手とか誰でもいいわ」
係長「僕も好きなAVは女子高生モノだしね」
イケメン「彼女なら、ぎりぎり僕に釣り合わないでもない女性だから、僕も問題無いよ」
ニート「ほ、本気じゃ無いよね?」
係長「だったらさっさと告白しちゃいなよ、後悔する前に」
犯罪者「そうだ。当たって砕けて木っ端微塵の再起不能になって来い」
ニート「なんで振られる前提なんだよ?」
イケメン「さっさと告白しなよ。僕が彼女を食べちゃう前にさ」
ニート「みんな…ありがとう、わかったよ」
係長「お?。わかってくれたかい?」
ニート「みんなの俺を応援してくれてる気持ちがヒシヒシと伝わって来たよ」
犯罪者「とうとう観念したのか?」
ニート「うん。だから、告白してみるよ…明日以降に」
犯罪者「今日しろよ!!!」
たぶん、あとは5話くらいで一旦この物語は終わると思います。




