持論:ご都合主義って褒め言葉じゃないよ?
疑問:そもそも『魅力的なキャラクター』って?(二回目)
前項の補足です。
『魅力的なキャラクター』を定義するのは、少々難しいです。
人それぞれに好みがあるように、共通項として『魅力』を作るのは不可能と言ってもいいですし、考えるとワケがわからなくなります。
誰もに好かれようとパーフェクトなキャラクターを作ればいいという問題ではありません。
しかし魅力のないキャラクターは、定義しやすいです。
作者の思惑が透けて見えるキャラクターです。
一番わかりやすいのは、キャラクターが物語を進めるための駒になっている場合。
常識的に考えて「普通そんなことしねーよ」という言動を取っていたり、あまりに不自然な展開で進んだりする。
要するに『ご都合主義』と呼ばれるものです。作品に一貫性がなく、その都度「設定の後付」「伏線の無視」「偶然が多発」といった強引な展開がされる作品です。
ついでなので言っておくと、まれにタグで『ご都合主義』とある作品がありますが、その意味を調べずに使っているなら、やめた方がいいです。
それは批判表現です。決して褒め言葉ではなく、駄作だと評する言葉です。
貶めている言葉と知らずに自分の作品の評価に使っていると、恥をかくかもしれません。
これはストーリーの作り方の問題なので、キャラクターの作り方を主に考えようとしている今コラムの目的とは異なるので、軽くしか触れませんが。
ご都合主義が起こるのは、キャラクターが固まっていないという言い方もできます。
キャラクターの人物像が作者さんの頭の中であやふやで、行動目的が作中に語られていない。だけど作品の中でキャラクターは行動しないとならない。
だからその都度、設定や伏線がないことや、偶然で片付けないとならない。風呂敷を広げることしか考えていないので、いずれ畳められなくなるのは明白です。
そうなると、その作品はエタると考えていいです。そんな状態から話が畳める作者さんが中にはいるかもしれませんが、それだけの技量を持つ作者さんは、そもそも話を畳めない作り方をしません。
それに作者の思惑が見えるキャラクターは、小説をそこそこ読み慣れた読者さんなら、ほぼ間違いなく見透かします。
このサイトの場合だと、「テンプレ」というのはむしろ迎合される傾向にあります。だから構わないと判断する作者さんもいるでしょう。
しかし一般的には忌避されるものです。このサイトが特殊なだけです。そこはちゃんと認識しておいた方がいいです。




