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持論:かぶり厳禁!

 疑問:複数のキャラクターを作る場合は?(三回目)


 同一作品内で似たような個性を発揮するキャラクターを出すのは、やめた方がいいでしょう。

 きっと作者さんの多くがキャラクターを二人以上作る時、外見や性格を、あまり考えずともかぶらないよう、個性の違うキャラクターを作っているでしょう。

 当然です。同一作品で同じようなキャラクターを出しても仕方ないですから。登場キャラ全員主人公の幼馴染とか、そういう似たキャラを作るとしても、その場合はもっと性格をかぶらないよう意識するはずです。


 しかし物語が進んでいくうちに、意外とキャラの性格はかぶっていきます。

 もう少し正確に言うと、キャラの思考回路や行動原理が似てくるのです。

 これまた当然と言えば当然です。

 同じ作者が描いている。

 そして仲間である同じグループ内の場合、同じ目的のために動きますから、書きわけできる部分が減っていく。

 ついでに(逆)ハーレム状態で、同じ人物に好意を抱いていた場合は……またキャラ要素が重なるわけで。


 詳細なプロットを作っておけば、物語の進行と共に、キャラクターの性格や関係性がどう変わるのかを把握でき、物語の進行と共にキャラが似てくるのは防げます。

 しかし、ボンヤリとしたも話のイメージを詳細なプロットにするのは、なかなか難しいです。

 だから、ひとまず下記のことだけでも、意識することが大事ではないでしょうか。



●キャラクターの役割


 人が集団を作れば、おのずと役割も生まれます。

 イメージしやすい簡単なところでは、漫才コンビは一般的にボケ・ツッコミと、話を先導していくタイプと相槌を打って膨らませる役割を分担しています。

 討論・ディベートでは、意見Aを持つ人物、意見Bを持つ人物、進行役兼まとめ役がいます。客観的にな意見を述べるコメンテーターがいることもあります。

 MMORPGでは盾役 (タンク)・攻撃役 (ダメージディラー)・回復役 (ヒーラー)などと、明確な役割が分担されているはずです。

 友人同士のグループでも役割があるはずです。リーダー格、アドバイス役、流されるだけの人などなどなど。


 小説のキャラクターでも物語を書いているうちに、役割が作られるはずです。

 物語の中でどういうポジションになり、どのように変化していくのか。

 これを初期から定めておいた方が、物語の中でキャラクターが動きやすく、後々困ることは少ないでしょう。



●名前


 意識しているようで意識していないものに、キャラクターの名前があります。

 リーザとリーネでは区別がつきにくいです。

 かなでみなとが一緒にいると混乱します。

 山田と山口では別人物ではなく誤字と認識されます。

 声に出せばまだ違うのですが、小説なので文字で伝えるしかありません。

 すると似たような語感だと、区別がつかないです。


 特に世界観の都合で、カタカナ名前のキャラばかりがいる場合。

 日本語で書かれた小説を読む人の多くは日本人なので、洋風の名前に慣れ親しみ、クリスは女の名前、ディートリヒは男の名前という認識をする人はあまりいないでしょう。

 その上に多数のキャラクターが出てくると、誰が誰だか混乱します。

 

 だから当然、同じ字、同じ語感、似た字は使わない。

 できれば文字数も変える。

 頭文字もかぶらない方がいいのですが、名前になにかストーリー上に変えられない理由があったとしても、ルーンとルーズベルトでは、まだ別人だと理解できるでしょう。


 現代日本人の名前ならば、漢字の名前だけでなく、ひらがな・カタカナ表記にすることで違いをもっとハッキリさせることもできます。

 ただしひらがな名前の場合は、幼稚な印象を与えて文章を読みにくくしてしまうので、注意が必要です。(漢字が使われていない文章って、逆に読みにくいですよ?)


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