持論:キャラクターを愛せ
疑問:つまり受けるキャラ作るにはどうすればいいんだ?
好きこそものの上手なれ。
よく言います。
好きであればその物事に興味を持ち、深く知ろうとします。
逆を言えば、好きなことでなければ興味を持たず、深く知ろうとしない。だから学生時代、勉強は好きじゃないわけです。
キャラクターが魅力ないとされる小説は、作者が好きじゃない可能性が高いという考えを自分は持っています。
作者さんの文章構成能力の問題の場合もありますが、それこそ「好きこそものの上手なれ」です。そういう人は自身の未熟と無力感をよく知っていますから、自分が愛するキャラクターたちを上手く描写しようと努力し、書いているうちに上達していくのが見えます。
「●●歳になったんだし、周りの人たちはみんな彼氏彼女がいるし、私も誰かと付き合ってみよう」
そんな気持ちで彼氏・彼女を作り、誰かと交際を始めたことがありますか?
それで交際が長続きしましたか? あるいは長続きすると思えますか?
最初はそれでも後々長続きする人たちも中にはいますが、多くの場合は自然消滅するでしょう。
小説も同じです。
「こんな小説流行してるから、自分もやってみよう」という気持ちだけで書き始めた小説は、上記のなんとなく交際と同じではないでしょうか?
その物語を、そのキャラクターたちを愛そうと努力しないと、熱意は自然消滅してエタるに決まってます。
そしてその物語で描かれるキャラクターを一番知っているのは、当然その作者さんです。
ならば作者に愛されていないキャラクターが、魅力的になるわけありません。
そしてどうすればキャラクターを愛せるか、という話になるのですが……
いや、それを問われても。
コンパの席で隣に座った友人から「ねぇねぇ、わたし、向かいのあの人が気になるんだけど、どうやって好きになればいい?」なんて言われても、大抵の人は反応に困るのでは?
まぁ、あえて言葉を返すならば。
気になるなら徹底的に気にすればいいのでは?
四六時中そのことを考えてみればいいのでは?
好きになる努力をすればいいのでは?
恋に落ちればいいのでは?
作者が愛せば、想像の中のキャラクターは魅力的になろうと応えてくれます。
実際の恋愛も同じでしょう?
相手に愛されていると実感できれば、自分も応えようとするでしょう?
デートの時に、自分でもみっともないと思う格好のままで、相手と会おうとは思わないでしょう?
恋は女を綺麗にすると言うでしょう?
男でもそれは同じでしょう?
作者がキャラクターを愛すれば、魅力的になってくれます。
これは必須と断言してもいいです。