全てはここから始まった
「死体が無いなら作ればいいじゃない♪」が遅れた所用ですが、これ書いてました。
R15は保険みたいなものです。
『一夜にしてホームレスから総資産数兆円にまで上り詰めた男、長松英輔!』
テレビに男が映る。恐らく長松だろう。
「どうやってそんな大金持ちになられたんですか?」
「当時十六才だった16年前の七夕にですね、冗談で「大金持ちにしてくれ」と頼んでみたんです。それでじゃないですかね?」
「へー。明日も七夕ですし、また長松さんみたいな人が現れるかもしれませんね?」
七夕かー。
四才のときに保育園で書いたけど、五才でやめたから他に書いた覚えは無い。
今二十才だから、丁度十六年前だな。叶うかなー。
なんてお願いしたっけ?
プツッ。
見るでもなくつけていたテレビの電源を切る。
ぼーっとしていたら、家を出なければヤバい時間が迫っていた。
といっても、実家から徒歩五分くらいの距離にある大学をわざわざ選んだので、走っていけば間に合う。
私立桜ヶ丘大学と書かれた門をくぐり、キャンパスの中へ。
大学内に寮もあるが、家が近いのでわざわざ入る必要もナシ、こうして毎朝家から通っている。むしろ、その日の講義によっては家から行った方が近かったりする。
おはよう彦根ー。とか、おはよう桜ー。とかの友達からのあいさつに適当に返事しつつ、第一講義棟を目指す。
彦根桜と言うのは僕の名前である。
さて。そろそろ自己紹介が必要だと思う。(誰に?)
まず名前だが、彦根桜。
桜って名前はなんか女みたいで好きになれない。
女にいい思い出はないために、余計である。
何を勘違いするのか、僕に告白してくる女は多い。
もちろん、愛の告白を、である。
むしろ、罪の告白でもしてくれたらまだ気が楽なものを。
で、その告白を全て断っていたわけだが、更に何を勘違いしたのかその冷たい態度が好き、その声で結婚を前提に罵って! とか言い出す女が現れた時にはひいた。
友達が椅子にギリギリのところで座ってたときぐらいひいた。この場合ひいたのは椅子である。そしたら睨まれた。
ま、それ以来女は軽く無視している。会話は簡単な挨拶だけ。
他にも女にトラウマはあるのだが、それについては割愛。
そのころには、朝考えていた事など、頭の片隅にも残っていなかった。
こんなん書いてるなら「死体~」書け?
全くその通りですすいません。
こっちはスローペース短文気味で、ぼちぼちやっていきます。
感想とか欲しいです。