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クローバー:コード  作者: 坂津狂鬼
エンディング
63/68

運命壊しの親

もし本当に俺の予想通り、俺の家族を壊したアイツが主催者だとしたら……千秋の心は徹底的に壊される。

「んぁ……どこ行く気だ、一輝?」

「野暮用」

「あぁ、言葉を間違えた。どうやって助けるつもりだ?」

「…………」

「お前に都合のいい嘘を誰が信じてくれる? 無力だぞ、今のお前」

「……なら、他の奴らのコードを使えばいい。鋼凪から拳銃は借りっぱなしだ。それを使って無理にでもコードを使わせればいい」

「どういう風に?」

「…………」

「お前の知り合いにいるのは、全てを観れるコード、コードを無効化するコード、周りに干渉するコード、それに何物にも干渉されないコードと言葉を封じるコード。それだけだ」

「それだけあれば十分だ」

「いいや。千秋が今いる場所を特定するには至るだろう。実際、主催者と戦うことになった場合にも文句ない戦力だ。だが、どうやってその場所まで行く?」

「《完全干渉》を使って……」

言ってる途中に気付く。俺の目の前で、忽然と千秋は姿を消した。

つまりもしかしたら今、千秋はこの世のどこでもない場所……ファンタジックな言い方をすれば結界の中とかそんな外界との繋がりが断たれた場所にいるのではないのか?

本当にそうなら《無影無綜》などと同じように捉えられないのならば、《完全干渉》は通じない。

辿り着く術などない。

何か……方法はあるはずだ…………絶対に、多分。本当に……。

「……《必然崩し》」

俺と千秋を拾って、その上、俺にコードの使い方を教えた親父。濁川是無。

その養父のコード。それが《必然崩し》。

連続して起こる事象の一部を壊すというだけのコード。

それを使えば、不可能であることも可能に変えられる。

捉えられないものを捉える事だって出来るはずだ。

「嫌だ。何で俺がお前にこき使われなきゃならねぇーんだ」

「頼む」

「断る」

「なんだってするから」

「そういうのじゃないんだよ。分かるだろ、俺の傍に長くいたお前なら。俺が何を欲しいのか」

「…………興味深いものがあれば、良いんだな?」

濁川是無。俺がこいつに何で俺と千秋を拾ったのかを聞いたときにコイツはこう言った。

『お前の目が、面白そうだったから』

ようは人間の基本的な行動原理である、好奇心に従って動くのだ。濁川是無という人間は。

コイツの興味を惹くようなものがあればいい。だけどそんなものは…………ない。

だから《虚実混交》で不幸を割り増しにする。無理矢理コードで事実も未来も歪めて、親父を協力させる。

千秋を助けるにはそれが必要だから。

誰でもいい。こいつが興味を持つような不幸になれば、誰が苦しもうとも構わない。

それで千秋は助かるんだ。だから誰が不幸になろうとも、誰がもがき苦しもうとも、泣き叫ぼうとも、構わない。

今まで生きてきたとおり、外道だろうが下衆だろうが最低だろうが悪魔だろうが自分に利が生まれるのなら、それで構わない。

俺の姉(,,,)が主催者(,,,,)の手下(,,,)となって俺を(,,,,,,)殺しにかかる(,,,,,,)。だから協力してくれ」

「……自分の姉と、自分の命を売ってまで千秋を助けたいのか?」

「それの何が悪い」

「いいや、少し結果が気になるだけだ。どういう風に運命は動くのか」

そう言うと親父は、立ち上がり玄関まで行く。

「どこに行くんだよ、親父」

「お前は行かないのか? 千秋の元に」


だから最近、うまく日本語使えないんですよ。

もう上とか下とか右とか左とか前とか後ろとか斜めとか真ん中とか。

グチャグチャで訳分かんなくて。

だから今回、めっちゃ短いです。

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